上述の『発達障害のアセスメントに用いる発達検査・知能検査』によると、「WISC-Ⅲの平均IQ値が100.1であったのに対し、田中ビネー知能検査の平均IQ値は111.7であった」とあるように、田中ビネー式の方が若干高く出るものの、ほとんど差はないようです。

※しかし、そもそもIQの算出方法が異なるため、単純比較はできません。

知能検査を受けて子どもの知能指数を知るためには、医療機関や専門機関への受診が欠かせません

知能検査ということで気負いしてしまうこともあると思いますが、子どものIQを知ることは、子どもにとって最適な環境を整えるためにも必要であることが多々見受けられます。

また様々な知能検査があります。算出方法や評価の仕方など、専門家からしっかり説明を聞いて、冷静に検査結果と向き合えると良いでしょう。

【参考】
(※1)『知能指数』ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
(※2)『指導に活かす発達の評価 WISC-Ⅳを中心に(2012セミナー10研修資料)』(講師:大六一志、主催:発達協会)
発達障害のアセスメントに用いる発達検査・知能検査(第63回日本小児保険協会学術集会 モーニングセミナー2)』瀬尾 亜希子
WISC™-IV知能検査』日本文化科学社

広瀬 あゆみ