IQの平均値は100とされていて、85〜115の間に約68%の人が収まり、70〜130の間に約95%の人が収まります。(※1)

発達障害を抱えている子どもの中には、平均値よりも高いIQを持っているケースも見られるため「IQが低い=発達障害」と一概にいえるわけではありません

しかし、一般的に見て「IQ69以下」(※2)であれば知的障害があると判断されることが多く、知的障害を持っていない発達障害児やグレーゾーンの子どもの場合は「IQ70~79」である場合も少なくありません。

後にご紹介する「WISC-IV」知能検査では、ちょうど平均的な結果がIQ100になるように問題が構成されていて、50%の子どもがIQ90〜109の間に入ります。

知的障害と判断されるIQ69以下の子どもの割合は2.2%、知的障害はないけれど「発達になんらかの問題を抱えている」と考えられているIQ70〜79の子どもの割合は全体の6.7%。
知能検査の合計得点によって、以下のように知能レベルが分かれています。

IQ130以上は「非常に高い」、120〜129は「高い」、110〜119は「平均の上」、90〜109は「平均」、80〜89は「平均の下」、70〜79は「低い(境界域)」、69以下は「非常に低い」と分類されています。(※2)

70〜79のIQ数値には「境界域」とあるように、この辺りのIQ数値である子どもたちには発達障害が確認されることも多く、発達障害と診断はされなくても「なんらかの問題を抱えている」と考えられる言動が目立つこともあります。

田中ビネー式とWISC-IVの違いは?

我が家の長男が保育園の年長時に行なった知能検査は、「田中ビネー式」でした。