ファイト、いい言葉かもしれませんがどんなときにもつかいますよね。その母親の立場になってみると、かけがえのない我が子に「ファイト」というありきたりな言葉しかかけてもらえないというのは、軽くとらえられたと思っても仕方ないのではないでしょうか。
塾講師の立場として考えると、生徒ひとりひとり性格も成績もちがいます。その子のことを真剣に考えてもっともふさわしい言葉を選んでより具体的に伝えるべきです。その点で、その塾講師は努力が足りなかったと思います。
同様に、子供は親の何気ないひと言に傷つくことが多いです。それは、言葉を軽く発していたり感情的になったりしている場合が多いです。言葉に命を添える。おおげさな話になりますが、SNSなどで乱暴な言葉が飛び交って問題になっています。子供は大人の言動をよく見ています。まずは我々ひとりひとりが自分の言葉に責任を持つ「覚悟」が必要です。
「何も言わない」ことも効果あり
こう書いてしまうと、何も言えなくなってしまうと思われるかもしれません。そうです。何も言わなくてもいいのです。もちろん、「がんばれ」なんて言葉は必要ありません。