シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年12月に更新された、吉野家HDの2019年11月既存店売上高は、対前年同月比107.3%となりプラス成長。内訳は客数104.7%、客単価102.5%でした。

全店売上高も109.9%とプラス成長であり、既存店及び全店ともにプラス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は、今期全ての月で対前年同月比でのプラス成長が継続中。通期では106.9%であり、比較的高い成長率となっています。

全店売上高も既存店同様、今期全ての月でプラス成長。通期では109.8%であり、110%近い高成長を維持しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2018年以降、2,200-2,300円でフタがされた状態が続きました。しかし本年9月後半に大きな伸びを見せ、10月には2,800円台に到達。

その後いったん2,500円台にまで下落しましたが、現在は再び2,700-2,800円台での取引が続いています。今後2,800円台を上方ブレイクし、再度上昇トレンド入りするか注目されます。

既存店及び全店いずれも対前年同月比で高い成長を維持しており、株価も堅調な推移を見せています。今期残り3カ月も好調を維持することができるのか、という点が注目されます。

吉野家ホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:吉野家月次推移(2019年度)

LIMO編集部