「ポイント運用」と「ポイント投資」

そこで注目されているのが、「ポイント運用」及び「ポイント投資」です。名称が似ているため混同されがちですが、それぞれ異なるサービスですので、違いを理解しておきましょう。

「ポイント運用」とは、クレジットカードや携帯電話、飛行機の利用などで付与されたポイントやマイルを、ポイントのまま運用するものです。運用できる商品はそれぞれのサービスによって異なりますが、投資信託や株式、ETFなど、リスク許容度に応じてコースや銘柄を決めることができます。

運用商品の値動きによってポイント数が増減するので、ポイントを増やすことができる一方、減るリスクもあります。運用の途中でポイントを追加したり、運用をやめてポイントを引き出すこともでき、引き出したポイントについては、通常どおり利用することもできます。

一方、「ポイント投資」とは、証券会社が提供しているサービスで、一般の投資と同様、証券口座を開設する必要があります。ポイントを現金に替え、通常と同じように投資信託等の運用商品を購入できるので、初めて運用をしてみようという人にとっては、とっつきやすいと言えるでしょう。

元手はポイントとはいえ、リアルなお金の値動きがあるので、「ポイント運用」で資産運用の疑似体験をし、慣れてきたら「ポイント投資」を活用するなど、段階を踏むと本格的な資産運用にもチャレンジしやすくなるでしょう。