ペットの数自体は減少していますが、ペット費用は逆に上昇傾向にあります。

総務省が公表している『家計調査(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)全品目』には、4種類のペット関連費が記載されています。本調査のデータは、ペットを飼っていない世帯も含めた平均値ではありますが、時系列的な変化を知ることは可能です。

(総務省の資料をもとに編集部作成)

2015年から2018年にかけて、ペット関連費が年々増加していることがわかりますね。ペットグッズの分野は急速な進化を遂げており、高級化も進んでいます。プレミアムペットフードや機能付きトイレ、オーラルケアグッズやペット用サプリメントなど、バリエーション豊富なペットグッズが次々と登場しているのです。

一方、ペット関連費が増えている原因の1つに「ペットの高齢化」があるでしょう。

ペットにかかる医療費

ペットが高齢化するとその分病気やケガのリスクが高まります。とくに注意したいのが、継続的に医療費がかかってくる慢性的な病気です。たとえば、毎月2万円の治療費がかかる場合なら1年間で24万円の費用が必要になり、これが一生涯続く可能性もあるのです。

ペットの「もしも」に備えて、「ペット保険に入るべきか、ペット貯金のほうがお得だろうか」と悩んでいる飼い主さんも多いことでしょう。いずれの方法を選ぶにしろ、万が一のときに後悔しないようにあらかじめしっかり備えておく必要がありそうです。

ペット保険の加入率は犬で3割、猫で1割