麻薬中毒者は病人
いつでもどこでも手に入れることができるから、興味も好奇心もないし、あえて出費してまで使ってみようとは思わない、というオランダ人は多くいます。しかし、中毒者も、もちろんいます。
彼らは中毒者ではなく「患者」とみなされ、適切な治療を受ける権利を擁しています。ほとんどのオランダ人たちは、こうした麻薬患者のことを、それ見たことか!とバッシングすることはありません。
大麻を容認したのは政府なのだから、中毒者が出ても仕方がない。国が最後まで患者として、中毒者の面倒をみるのは当たり前だ、と考えているからです。
しかし、中には懐疑的な人もいます。ソフトもハードも、ドラッグをやるかやらないかは、すべて個人責任によるのだから、治療費も自ら支払うべきだと彼らは考えています。
国民健康保険から、麻薬患者たちの治療代が賄われるのはいかがなものかと、疑問を呈しているわけです。確かにこれには、一理あるかもしれません。