けれど、なんとその日は、銀行出入り口のすぐ横にある駐車スペースが空いていました。「ラッキー!」と思いながら、その場所に駐車したB子。ATMで振込みを終え、出口を出て絶句しました。
なんと、自分の車と衝突しているのではないかと思うほどの至近距離に、見知らぬワゴン車が止められていたのです。そして、その車の窓がサーッと開き、ガタイのよい派手なチンピラ風の男が「お前、なんでこんなとこに駐車しとるんじゃ? ここ、車イスだろが!」と、こちらを睨みつけて怒鳴ってきました。助手席に乗っていた、カラフルな髪色をした化粧の濃い女が、男の後ろからヒョコっと顔を出してこちらを見ています。
いきなりの展開。そして、何者かわからないチンピラ風情に怒鳴られているという恐怖…。その場で固まってしまったB子に、男性は「お前のせいで駐車場に(車が)置けんかったやんけ! この無駄な時間どうしてくれんねん。あぁっ!?」と、さらに続けたそうです。そして、いまにも車から飛び出して来そうな雰囲気で怒鳴り続けます。
B子は恐怖を感じたまま、手に持っていた携帯電話の数字を振るえる手で「110」と押し、携帯を前面に付き出して見せ、「警察に電話します」と宣言したと言います。すると男性は「覚えとけやコラ!」と吐き捨て、すぐにバックをしてその場を去っていき、事なきを得たそうです。
B子は、そのときの状況を思い出しながら、
- 去っていく車のボディーに車イスのシールが貼られていなかったこと
- B子の止まっていたスペースに車イスのマークが付いていなかったこと
- B子が止めていた駐車スペースのすぐ隣の駐車スペースは空いていたこと
から、男性の言いがかりは理不尽なものだった可能性が高く、とても恐怖を感じたと言っていました。
このケースでは、警察へ通報すると言われて男性が少しひるんだことで、それ以上エスカレートせずに済んだのではないでしょうか? できれば、携帯電話は肌身離さず持ち歩いていたいものですね。
レジの後ろから「俺、急いでるから先してや!」
あるバラエティショップで買い物をしていたC子は、欲しい商品の価格表示が見つからなかったため、混雑する店内をウロウロしていました。
その商品がいくらするのかを聞きたくてもスタッフの姿は見えず、集中的にレジのところにスタッフがいて忙しそうにお客の対応をしている様子です。
レジも複数人が並んで混雑していたため、何度も店内をウロウロしていると、やっとレジ付近で何かを相談している雰囲気のスタッフ2人を見つけました。「すみません、この商品って、おいくらですか?」と尋ねると、スタッフの1人が「すみません、あちらのレジで伺いますね」と、クローズしていたレジを開けて誘導してくれます。