「それでは研修の意味はないと思う。人によってNGラインが違うのは事実だから、ガイドライン化したり定義を作ったりするのは難しいと思うが、だからと言って受け取り手に丸投げするのは賢明ではない」と憤りをあらわにしました。

ただの雑談であっても、セクハラかどうか考えながら話をしなければならないとか、「これってセクハラ?」と聞かれたりするというのは非常に不便なもの。

明らかなセクハラ発言でも「これってセクハラ?」と正面切って聞かれてしまうと、かえって「セクハラです」とは言いにくいのではないでしょうか。逆に不便な職場になってしまっていますよね。

気の置けない上司と飲み会にも行けない

IT企業で働くBさんは、気の置けない上司や同僚と飲みに行けないと嘆きます。「最近はパワハラ、アルハラと騒がれることが多く、仲のいい上司や同僚と気軽に飲みに行けないのが心底残念」と言います。

会社で「飲み会禁止」というルールがあるわけではないそうですが、Bさんの部署では「原則」飲み会禁止。「上司は原則飲み会禁止とすることで、後輩や部下など立場の弱い人間が感じる断りにくさに気遣いを示した。飲み会禁止なら、後輩や部下が誘われることもない」のだそう。