次に、子どもが自主的に学習に取り組んでもらうにはどうすれば良いかを考えてみます。『5歳からはじめる 世界で羽ばたく計算力の伸ばし方』の著者・山内千佳さんは、自身の経験から子どもが自主的に学習をするようになるには以下の3つの方法が有効だと言っています。

1. 目標の見える化

目標は視覚的にわかりやすく掲げることが大切です。たとえば、グラフや表をつくり、学習量や達成率に応じて子どもの好きなシールを貼ってあげるなどしてみましょう。常に目標と達成率が見えることでモチベーションを保ちやすいと言われています。

2. 選択肢を与える

自主性を高めるためには選択肢を与えてあげることも大切です。たとえば、漢字を覚えるために、漢字ドリルをやってもいいし、毎日日記を書いてもいいよと言ってあげることにより、子どもは自分で選んだ学習方法を実践することになります。人から強制されるよりも自分で選んだ方が興味を持って取り組んでくれるでしょう。

3. 頑張ったことを評価する

学習後にフィードバックをして、具体的にどこが良かったのかと褒めてあげることで子どもに張り合いが出ます。学習した後に「今日はここまでできるようになったね」と成果を一緒に確認し、「こんなにできてすごいね!」「この問題難しかったと思うけど正解してるね!偉い!」などと、子どもが頑張ったことをしっかり褒めてあげることには、やはり効果があります。

褒められて嬉しいという気持ちが「もっとできるようになりたい」と学習するための原動力となり、自主的な学習に繋がりやすくなるでしょう。

おわりに

子どもを支配しようとするのではなく、子どもが自発的に動ける環境作りをすることで、子どものやる気を伸ばすことができます。最初こそ大変かもしれませが、「自分はできる」と子どもの自己肯定感が高まれば、どんどん自分で考えて行動できるようになり、結果的に親も楽になるでしょう。今回紹介した内容は、意識だけ変えれば難しいことではありません。ぜひ試してみてくださいね。

LIMO編集部