「いつも子どもを怒ってばっかり」と自己嫌悪に陥っている方も多いかと思われます。怒ったはいいけれど、子どもが言うことを聞かずに余計にイライラしてしまうなんてこともあるでしょう。しかし、少し子どもとのコミュニケーション方法を変えるだけで、子どもの聞き分けが良くなったり、自主的に学習をしたりするようになるかもしれません。どのような方法があるのでしょうか。

子どもの能力を伸ばす3つのコミュニケーション

まず、子どもの能力を伸ばすために欠かせない3つのコミュニケーションについて見ていきます。

1. 待つ

「早く〇〇しなさい!」と子どもに言ってしまうこと、よくありませんか? 子どものためと思っているかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。たとえば「早く勉強しなさい」は、早く宿題を終わらせて寝てくれた方が自分の時間ができて助かる。「早く片付けなさい」は、汚い部屋を見るのが嫌だからなど、親の都合だという場合もあるでしょう。しかし、これはしつけではなく「支配」ともいえます。

子どもが自分で考えて、自発的に取る行動を待った方が自尊心を育ててやる気をアップさせることができます。そのためには、子どもが自分で行動をすることを促すような声かけはあっても良いかもしれませんが、イライラしたり急かしたりするのはNGです。

2. 褒める

大人にとっても褒められることは嬉しいことですが、子どもの方がそれを素直に受け止めてその反応も純粋です。褒められることで脳内のドーパミンが分泌されることがわかっており、ドーパミンが分泌されると、「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」といった感情が生まれます。

そのため、もしテストで良い点数を取って褒められたのならばまた良い点数を取れるように努力しますし、スポーツの成績が良く褒められたのであればより一層練習に励むでしょう。褒められたいという感情がやる気を刺激するわけです。

3. 肯定する

自分を認めてもらうと自己肯定感が高まります。自己肯定感が高いと気持ちが前向きになり、いろんなことに挑戦してみようと思うものです。

いろんなことに興味を持ち出した子どもを、大人は「わがまま」や「手のかかる子」と思ってしまうかもしれません。しかし、この挑戦してみたいという気持ちを大切にすることで好奇心旺盛になり、学問や趣味を極めるきっかけになる可能性もあります。子どもがやりたいことや興味があることを否定せずに、後押ししてあげられると才能を伸ばすことができるかもしれません。

小さな子どもにはハグで愛情表現を

小学生以下の小さな子どもにはハグをしてスキンシップを取ることが一番簡単で効果的なコミュニケーション方法です。ハグをすることにより、子どもは精神的にも安定し、集中力や好奇心を上げる効果も期待できます。

「親と子どもの関係が良好である」ということが子どもの能力を伸ばすのに最も大切な要素です。「あなたのことが大好きだしいつも応援している」という気持ちでハグをすることを習慣化してみても良いのではないでしょうか。

子どもが自主的に学習するようになる3つの方法