1. 「なんとなく」買い物するのをやめる

何かを購入するときに、「なんとなく」「感覚的に」買い物をするのはいけません。例えば、「いつも買っているから」と言う理由で買うことはありませんか?ちゃんと計算をしたら割高だったということもあるかもしれませんよね。そのため、しっかり考えてモノを買うことが重要です。

自分の感覚だけを頼りにしていると、損をすることも多くなってしまいます。何かを購入しようと思ったら、いったんその場から離れて考えみたり、計画を立てて買い物をするなどの対策がオススメです。

2. 健康を害する恐れがあるものの摂取は避ける

健康を害する恐れがあるとされるものへの出費は、2重のムダづかいになる可能性があります。たとえば「タバコ」ですね。購入するのに450円かかるとしたら、2日に1箱なら1カ月で15箱×450円=6,750円の出費です。

しかも、将来年を取ったときに健康状態に問題があると、せっかく貯めた老後資金も治療のために切り崩さなければなりません。その分生活に余裕がなくなるのはもちろんですが、働く意思があっても働けない体になってしまいます。生活にゆとりを持たせる選択肢さえなくなることもあるのです。

3. 余剰サービスへの出費はやめる

自分が求めるサービスだけにお金を払うのも、節約の1つです。たとえば、ジムの契約はどうでしょう。実際にはジムに通えるのは週に1回なのに、毎日通えるプランを契約することもあるかもしれません。毎日通えるプランは、週1回のプランよりも割安に見えるように価格設定してあるのでお得な印象はありますよね。

でも、実際に通えるのが週1回であれば、毎日通えるプランの料金はムダになってしまいます。割高か割安かを基準にするのではなく、「自分に必要なサービスは何か」を基準に考えることで無駄を省くことができます。

みんなの毎月の貯金額は?

これまで紹介した節約方法を試しながら、実際に貯金ができるようになってくると、周りの人の貯金額も気になりませんか?もし、周囲より貯金ができていないようなら、より積極的にお金を貯めていきたいところですよね。

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要」から、2人以上世帯の1カ月あたりにおける黒字を過去10年にわたって見てみましょう。(資料中 図1-2-7 黒字の内訳の推移「二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」より数値を抜粋)

・2009年:約10万8,900円
・2010年:約11万1,700円
・2011年:約11万1,700円
・2012年:約11万1,100円
・2013年:約10万7,000円
・2014年:約10万4,800円
・2015年:約11万1,900円
・2016年:約11万9,100円
・2017年:約12万1,400円
・2018年:約13万9,800円

あまり実感がないかもしれませんが、実は世帯の黒字は徐々に増加しています。2009年と2018年を比較すると、約3万円増えていることがわかりますね。では、過去10年の預貯金純増の推移を確認してみましょう。

・2009年:約4万5,900円
・2010年:約5万4,400円
・2011年:約5万4,800円
・2012年:約5万6,500円
・2013年:約5万3,700円
・2014年:約5万7,500円
・2015年:約6万4,700円
・2016年:約7万1,200円
・2017年:約7万6,400円
・2018年:約10万2,600円

(2018年に調査で使用する家計簿の改正を行ったため、2018年の結果にはその影響が含まれます)

預貯金も年々増えていることがわかります。黒字が増えている分預貯金も増えている傾向がうかがえますね。

今すぐにでもはじめられる貯金術とは?

先ほどの黒字額や貯蓄額を見て、焦りを感じた方もいるのではないでしょうか。思うように貯金が増えない場合は、普段の買い物シーンを見直してみましょう。

たとえば、レシートを受け取ることも貯金において大切なポイントです。レシートを見返すことは、「いつもコンビニでお菓子を買っている」「外食費が多すぎる」といった改善点を見つけるきっかけにもなるのです。また、「欲しい」「食べたい」と感じたものをすぐに買ってしまう人も要注意。すぐに購入するのではなく、「本当に買う必要があるか」を考える癖を身につけましょう。

また、普段の生活を振り返ってみると、仕方なく参加していたイベントや、断る理由がないからと出席していた飲み会の存在に気が付くこともありますよね。自分にとって有意義でないと思うなら、会は欠席をして参加費を貯金に当てましょう。

まとめ

日本の貯蓄状況がわかると、身近なあの人も貯金をしているのでは?と考えるようになりますよね。自身の状況と比較することで、さらに貯金に取り組む意欲がわいてきたのではないでしょうか。貯蓄率を少しずつでもアップしていけるように、今回紹介した節約の鉄則を守りつつ、日々の生活を見直しながら貯金をしていきましょう。

【参考】
家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要 総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部