4. 長期で見ると累積215兆7669億円のプラス
四半期ごとに見るとマイナスの時期もありますが、長い目で見るとどうなっているのでしょうか。
4.1 市場運用開始以来の年率は+4.83%
GPIFが市場運用を始めた2001年度から2026年度第2四半期までの累積収益額は+215兆7669億円で、収益率は年率+4.83%です。このうち、利子・配当収入は+64兆6629億円となっています。
4.2 マイナスの年度もあったが、その後に回復
年度ごとの収益額を見ると、2019年度は▲8兆2831億円とマイナスでしたが、2020年度は+37兆7986億円、2023年度は+45兆4153億円、2025年度は+41兆3995億円と、大きなプラスの年度もありました。
5. 年金積立金の運用は長期で判断
GPIFは速報のなかで、年金積立金は長期的な運用を行うものであり、その運用状況も長期的に判断することが必要だとしています。また、収益は各期末時点での時価に基づく評価であるため、市場の動向によって変動するものであることに留意が必要だとしています。
今回のマイナスは、7~9月末時点の時価で評価した結果です。四半期ごとの結果に一喜一憂するのではなく、長い期間でどのような成果が出ているかを見ていくことが大切です。
6. まとめ:第2四半期はマイナスでも、長期の累積収益は215兆円超
GPIFの2026年度第2四半期の運用実績は、収益率▲1.65%、収益額▲5兆2533億円でした。国内株式は+3.71%でしたが、国内外の金利上昇や円高の影響で、国内債券・外国債券・外国株式がマイナスとなりました。
一方で、2026年度の4~9月の累計は+18兆8363億円、市場運用開始以来の累積収益額は+215兆7669億円です。
GPIFの運用も、私たちの資産運用も、長期で分散して続けることが基本です。自分のNISAやiDeCoなどの運用でも、短期の値動きだけでなく、長い期間での成果と資産の配分をあらためて確認してみてはいかがでしょうか。
参考資料
和田 直子