進学や就職により、地方から都会へ出てきた人も多いのではないでしょうか。地元が恋しくなってしまう…と思いきや、帰省に対して消極的な人もいるようです。その理由を尋ねると、都会と地方の差だけでなく、親に対する複雑な感情を垣間見ることができました。
「実家に帰省したくない!」地方出身の若者たちのリアル
できることなら帰省したくない、親に言われて仕方なく帰省する…。そのような若者たちは、なぜ実家への帰省に対してマイナスな感情を抱いているのでしょうか。その本音を聞いてみましょう。
・「私の地元では『女の子は勉強よりも家事』『女の子なのに大学なんて…』という考え方が主流。しかし、都内の大学に進学してからは、その考えとは違った現状を目の当たりにしました。未だに『女の子なのに…』と言ってくる親には、あまり会いたくありません」
・「都会と地方では価値観が違い過ぎて、親との会話が難しい。夜中に近所のコンビニへ行く、飲み会に行って終電で帰る、隣の住人とは挨拶程度…なんてことを話したら、『ありえない!』という反応をされる。そんなの、都会の若者なら珍しくないのに…」
・「地元で大学に進学したのは自分ぐらい。そのうえ、下宿代まで補助してもらっている。そう考えると、のこのこ帰省する身分でないのでは…と感じてしまいます」
社会人になっても気持ちは変わらない?
主に価値観の違いや金銭面による後ろめたさを理由に、帰省したくないと考える若者が多いようです。さらに、大学を卒業した後も同じような気持ちを持ち続けている人も少なくありません。地方出身の社会人にも、その気持ちを聞いてみましょう。
・「目的地の多い都会と比べ、うちの地元は田んぼと畑くらいしかない。帰省してもすることがなく、時間が過ぎるのを待つだけ。それなら、自分の家でのんびりと過ごしたいかな」
・「大学を卒業した途端、親から給料や出世のことを聞かれるようになった。時々、『こっちに戻ってくる気はないの?』なんて質問も…。別に答えたくないわけではないが、そんな話ばかりされると気が滅入ります」
・「実家に帰ると、親戚の家の挨拶回りに連れ回されます。話は長いし、退屈だし…。せっかくの長期休暇なのに、正直疲れるだけですね」