筆者の長男は現在中学2年生ですが、彼が5~6歳の時にちょっとした事件がありました。
長男のお迎えに幼稚園に行ったときのことです。
玄関先で担任の先生から、その日の様子を聞きながら話をしていましたが、筆者の位置からは教室の一部が見えていました。先生は教室に対して後ろ向きです。
その時、ある男の子が1人の女の子をカーテンの影に連れて行きました。そして、もう1人男の子もやってきて、2人の男の子がカーテンの中で女の子を囲む形になりました。
ゴソゴソしていますが、何をしているかハッキリとは分かりません。お腹を殴っているようにも見えますが、そうじゃないのかもしれません…。その様子が目に入った筆者が無意識に「あっ」と呟き、その呟きに反応した先生が気づいて、止めに入りました。
その場は事なきを得ましたが、もしこのまま気づかれずに時間が経っていたら…と考えてしまいました。
子ども同士でふざけていただけかもしれません。ですが、カーテンから出て来た女の子の表情は、一緒に遊んでいたとは思えない暗い表情でしたので、一抹の不安を感じてしまったのでした。
この光景を、その日の夕食後に夫に話した時、夫は長男に対して「女の子は守ってあげなくちゃいけないぞ」と言いました。
その意見を間違っているとは思いませんが、「女の子だから、弱い立場だから、男は守ってあげなくては」という表現に、どこか違和感を覚えてしまったのも事実でした。
今の時代、「男女の違い」をどう伝えるべき?
上記の筆者が目撃した事件、そしてSNSで見たような事件が、我が子に降りかからないとは限りません。
それなら、自衛の意味も込めて子どもにも伝えていかなくてはいけませんが、4歳の娘に理解してもらうにはどう伝えれば良いのだろう…と考えてしまうのです。
現段階では、結局、筆者は男女の違いを伝えるのではなく「イヤなことはイヤと言えるように」「パンツやシャツを着ている部分は大事な場所だから、他の人に触らせたらいけないよ」と言っています。
「イヤなものはイヤ」と自分で発信できる子になってほしい…と思ってのことです。
ですが、この伝え方が正解だとは思っていません…。
自分を守る正しい知識を与えたい
今回のような事件に限らず、子どもを危険から守るのは、基本は大人の役割であると思っています。ですが、そのような中でも、ある程度の自己防衛は必要でしょう。
幼いながらもある程度分別がつく年齢であれば、自分の身は自分で守る術を持つことも大事です。
では、それをどのように子どもに伝えるべきか…正直、筆者はとても悩みます。
偏見を持たず、正しい知識を持って、自分の身体を大事にしてほしい…と願っているだけなのです。そして、それは男女の違いなく、そう思います。
それを我が子たちにどのように伝えるか…幼くして伝えなくてはいけない、そう思ってしまう事件が多発している世の中に、憤りを感じる部分が大きいのも事実です。
男女の違いについて感じる以前に、人として「他人を受け入れ愛する姿勢」を持つ子に育ってほしいと思いますが…みなさんなら、どのように考えますか。
白藤 さつき