6. 不正利用に気づいたらまずカードを止める。届け出までの3つの手順
補償を受けるための手順は、カード会社によって少しずつ違います。各社の案内に沿って、おおまかな流れを整理しました。
三菱UFJニコスは、身に覚えのない請求として問い合わせがあっても、実際には本人や家族の利用だったケースが増えているとしています。連絡の前に、家族の利用や、店名と違う名前で請求されるサブスクリプションなどではないかを確かめておくと手続きがスムーズです。
6.1 1. カード会社に連絡してカードを止める
三井住友カードは、補償を受けるにはカードの停止が必要としています。三菱UFJニコスは、不正利用されたカードは停止したうえで、再発行の手続きが必要としています。
6.2 2. 身に覚えのない利用を伝え、書類を出す
JCBは会員サイトや電話で届け出を受け付け、回答まで2週間から3週間ほどかかるとしています。三菱UFJニコスは、調査に1カ月程度かかる場合があるとしています。
6.3 3. 新しいカードに替えたら、登録先を変更する
カードを止めると、公共料金やサブスクリプションなどの支払いに登録していたカード番号も使えなくなります。新しいカードが届いたら、支払い先の登録を順に変えておきましょう。
6.4 日頃からできる5つの対策
日本クレジット協会は、不正利用を防ぐための対策として次の5つを挙げています。
- 個人情報を守る(フィッシング詐欺に注意する)
- 第三者による不正ログインを防ぐ
- 本人認証サービス(EMV 3-Dセキュア)を登録・利用する
- カード利用明細を確認する
- カードと暗証番号の管理を強化する
7. まとめ
クレジットカードの不正利用の補償は、多くのカード会社で60日が目安です。ただし、JCBのように明細の通知から数える会社と、三井住友カードや三菱UFJニコスのように届け出た日からさかのぼる会社があります。
さかのぼる数え方では、2026年11月6日に届け出ると9月7日以降の利用が対象で、それより前の利用は補償の外になりえます。2026年1月から6月の不正利用被害は221.3億円で、93.1%がカード番号の盗用でした。
カード番号が漏れたかもしれないと知ったら、まず利用明細を確かめ、身に覚えのない利用があればすぐにカード会社に連絡しましょう。
※本記事の内容は2026年11月時点の各社の公表資料・報道に基づきます。補償の条件はカード会社や契約によって異なるため、ご利用のカード会社でご確認ください。
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 良品計画「無印良品の公式アプリ『MUJIアプリ』におけるお客さま情報流出の可能性について(第二報)」
- JCB「不正利用の補償について」
- 三井住友カード「会員保障制度」
- 三菱UFJニコス「不正利用の補償」
- 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」
- 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用5つの対策」
- NHK「良品計画 クレカ番号の全桁 約109万件が漏えいのおそれ 不正アクセス受け」
進藤 歩