育児中は学校や会社といった毎日通う場所がないので、自らコミュニケーションを取りにいく必要があります。「子どもに友達を作りたい」「園や病院の情報が知りたい」「とにかく誰か大人と話したい!」と勇気を出して話しかけ、産前より人見知りが治ったという声も聞きます。

コミュニケーション能力が上がった

育児は1人ではできません。育児の大変さを理解してもらいにくい夫とのコミュニケーションは不可欠ですし、祖父母との関係も築き上げて頼ったり、ママ友と協力したり、また保護者として園や学校とも上手くやっていかなければいけません。「周囲の人とうまくやっていく力が上がった」という声はよく聞きます。

子どもを持って仕事への覚悟が変わった!

現代は女性とはいえ、本気で働かなければ生活できない環境です。仕事に関する覚悟も、子どもがいると変わる面もあるようです。

「育児はお金かかります…子どもがいるからこそしっかり稼ぐという覚悟が決まった」「時短勤務だからこそしっかり仕事をして迷惑をかけないようにしたい」という声も。

また「教育費だけでなく、老後2000万円ものしかかるので、しっかりとした仕事を長く続けて行かないと」「時代が移り変わり、今後仕事もがどうなるかも分からないので、夫だけ働くというのにはリスクを感じる」という声もあります。

育児世代を雇用しないのは機会損失の可能性も?

育児世代は子どもの看病で休む必要があったり、時短勤務もあります。そのため、いったん退職すると再就職は難しいのが現状です。

とはいえ、「周囲に頼れる人がいれば働きたい」という意欲のある女性は多いもの。子どもがいるというだけで雇用しないというのは、今後の人手不足を考えると企業側にも機会損失やリスクがあるといえないでしょうか。時代の変化が激しい今だからこそ、雇用のあり方にも変化は求められるでしょう。

宮野 茉莉子