子育ては精神力が必要で、頭も使うもの。育児を経験することで身に付くスキルや能力、また育児中だからこそ身に付く覚悟というのもありますよね。具体的にどのような力が身に付くのか、3人の子どもを育てる筆者の周りで言われている内容をご紹介します。
みんなが感じる「育児することで身につく力」
育児で身に付く力は「マルチタスク能力」以外にも、人を育てる力や決断力など多くのものがあります。具体的な体験談とともに、見てみましょう。
子どもを育てる力は大人にも応用できる
子どもはわが子とはいえ、自分とは違う人間。子ども自身にも意志や考えがありますし、2歳のイヤイヤ期といった反抗期もあり、関わり方は難しいものです。
子どもの叱り方、褒め方、声のかけ方、伸ばし方を学ぼうと、本を読んだり、講座を受けるママもいます。筆者もこの類の本が好きで読みますが、ママ友と話すのが「大人にも応用できる」ということ。人の伸ばし方や褒め方は、実は小さな頃から変わらないのかもしれません。実際に会社や夫婦間でも応用しています。
気分を切り替える術が身についた
泣いたり怒ったりして要求を訴えるのが、乳幼児というもの。特に外出先や家の中で、「オモチャが欲しい」「お風呂に入りたくない」と愚図って大泣きする子どもをなだめながら本来の任務を達成するには、交渉力や忍耐力、体力がいります。
ここでは、うまく子どもの気分を変えようとする力も身に付きます。あまりに泣かれると、こちらの気分も落ち込むものですが、「ワンオペ育児だからこそ、叱り過ぎないよう、暗くなり過ぎないよう、気分のコントロールや切り替えを一番大切にしている」という先輩ママの言葉には、学ぶものがありました。
決断が早くなり、判断力が上がった
育児中は決断を迫られることが多々あります。たとえば子どもはしばしばケガをしたり、病気になりますが、「どの程度で病院に行くべきか」の判断は意外と難しいもの。しかし瞬時に判断し、行動する必要があります。
また、たとえば予防接種の場合、病気にかかるリスクも予防接種の副作用が出るリスクもある中で、決断をしなければなりません。「絶対大丈夫」という答えがない中で、子どもの健康や養育、命にかかわることに関しても、数多くの決断を迫られます。