なおにゃむさんは、「言語発達遅延」という発達障害をもつ小学4年生のまっきーのお母さん。今回は、まっきーに発達障害があるということが、まだわかっていなかった幼少期の頃について、お話をお聞きしました。

「一般的には一歳台で指差しを始めるものらしいのですが、まっきーは全然指差しをしませんでした。だから気になってはいたんです。『親がふだんから、指を指すとか、そういう行動をしていないからできないのでは?』と考えて、わざわざ、私のほうから指差しをしてみせたりもしましたね。」

でも、まっきーが指差しをすることはありませんでした。でも、一歳半検診では、特に何も指摘を受けなかったのです。

でも、今にして思えば、まっきーは指差しをしない代わりに「クレーン」という行動をよくしていました。「クレーン」とは、例えば「ティッシュを取ってほしい」「おもちゃを動かしてほしい」と思ったときに、近くにいる大人の手を取って目的のもの(ティッシュやおもちゃ)に近づける、という行動を指します。

今では、スマートフォンで「クレーン」と検索すると、発達障害の子に多くみられる特性であることや、その他の兆候などもすぐに調べることができますが、当時のなおにゃむさんはガラケーを使用しており、ネットを利用する機会が、ほとんどありませんでした。また、当時のママ友にも「指差しじゃなくて、手を持っていかれるのね!すごーい。」と、まっきーの行動が受け入れられていたこともあって、「そういう個性なのかな。」と納得してしまっていたそうです。

「今にして思えば、ハイハイも雑巾がけみたいな…。周囲のお子さんとはちょっとスタイルが違うなとは感じていましたが、あれもひとつのサインだったかもしれません。結局3歳児検診で言葉の遅れを指摘され、それがきっかけで発達障害があるとわかるのですが、もっと早く気がついてあげていたらどうだったかなあと思うこともたくさんあります。」と、親として複雑な思いを抱えつつ、それでも、明るく、穏やかなまっきーの笑顔に、日々癒されているなおにゃむさんなのでした。「まっきーの発達障害アルアル日記」。また次回もお楽しみに。

ご注意:本記事は発達障害と診断されたお子さんを育児中の方の体験記であり、発達障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。

【マンガ記事】まっきーの発達障害アルアル日記

言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーとママのなおにゃむさんの育児日記。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、イレギュラーの連続の中で、まっきーに癒されながら子育てをするなおにゃむさんの本音が満載です。

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