株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、売買代金は10月28日以来の2兆円割れ
2019年11月18日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,416円(+113円、+0.5%) 続伸
- TOPIX 1,700.7(+4.0、+0.2%) 続伸
- 東証マザーズ株価指数 868.9(+15.3、+1.8%) 大幅続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,090、値下がり銘柄数:973、変わらず:90
- 値上がり業種数:13、値下がり業種数:20
- 年初来高値更新銘柄数:93、年初来安値更新銘柄数:5
東証1部の出来高は12億2,347万株、売買代金は1兆9,051億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末の米国株の大幅上昇を受けて、一部の投資家ではリスクオンモードが高まりましたが、全体的には様子見スタンスが支配的でした。週初ということもあり、売買代金は10月28日以来の2兆円割れとなる薄商いで終わっています。
そのような中、日経平均株価は上値が重い展開ながら、堅調に推移しました。前場の序盤は一時▲32円安となりましたが、前場の半ば過ぎから急伸し始め、一時+117円高まで上昇する場面が見られました。後場は上げ幅を縮小しましたが、大引けにかけて再び切り返して3桁の上昇で引けています。終値も23,400円台に乗せました。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となり、終値は1,700ポイントを回復しました。ただ、上昇率は日経平均株価を下回っています。
東証マザーズ株価指数は大幅続伸、売買代金は69日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は4,673万株、売買代金641億円となり、いずれも先週末と同水準でした。個人投資家の物色意欲が減退しており、売買代金は69日連続の1,000億円割れとなっています。売買代金1,000億円は決して高いハードルではないのですが、個人投資家の投資マインド低下を如実に表していると言えましょう。
ただ、株価指数は+2%高に迫る上昇となる大幅続伸で引けました。しかし、依然として900ポイント回復から遠のいている状況です。
KDDIと東京エレクトロンが年初来安値を更新、ファミリーマートなどコンビニ株が売られる
個別銘柄では、KDDI(9433)、東京エレクトロン(8035)、リクルートホールディングス(6098)など指数寄与度の高い大型株が上昇して年初来高値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)にも買戻しが入りました。
また、ヤフーとの経営統合に関する基本合意を正式発表したLINE(3938)が反発し、ヤフーを傘下に持つZホールディングス(4689)も反発しました。他方、ZホールディングスによるTOBが終了したZOZO(3092)は、この日も一時▲5%安に迫る3日連続の急落となっています。
一方、先週に事実上の24時間営業継続断念を表明したファミリーマート(8028)が大幅反落となり、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ローソン(2651)、ミニストップ(9946)などコンビニ株が揃って大きく値を下げたことが目を引きました。
その他では、医薬品株が総じて買われ、とりわけ、エーザイ(4523)と小野薬品工業(4528)が大幅上昇となっています。
新興市場(東証マザーズ)では、EduLab(4427)が+10%高に迫る急騰となり、アンジェス(4563)も連日の急騰となりました。一方、メルカリ(4385)が大幅反落となり、ウォンテッドリー(3991)は年初来安値を更新しています。
葛西 裕一