2. 【試算】出し忘れると所得税はいくら損する?

控除を受けると、控除額に所得税率をかけた分だけ所得税が軽くなります。所得税率が10%の人の場合の目安を計算しました。

【試算】出し忘れると、所得税はいくら損する?2/2

【試算】出し忘れると、所得税はいくら損する?

出所:国税庁「No.1180 扶養控除」、国税庁「No.1171 ひとり親控除」、国税庁「No.1170 寡婦控除」をもとにLIMO編集部作成

2.1 子の国民年金1年分で約2万円、親の扶養控除で4万8000円

所得税率10%の場合、控除を出し忘れると、それぞれ次の金額だけ所得税を多く払うことになります(復興特別所得税を除く)。

  • 子の国民年金保険料1年分(21万5040円):2万1504円
  • 別居の親の扶養控除(48万円):4万8000円
  • ひとり親控除(35万円):3万5000円
  • 寡婦控除(27万円):2万7000円
  • iDeCoの掛金1年分(月1万円の場合、12万円):1万2000円

所得税だけでなく、翌年度の住民税も軽くなる場合があります。複数の控除が当てはまる家庭では、合計で数万円の差になることもあります。

2.2 出し忘れたら確定申告で

年末調整で出し忘れた控除があっても、あとから確定申告をすれば控除を受けられます。証明書などは捨てずに保管しておきましょう。

3. まとめ:家族や働き方が変わった年は、申告書を見直そう

子どもが20歳になった、親に仕送りを始めた、転職した、iDeCoを始めた、ひとり親になった。こうした変化があった年は、使える控除が増えている可能性があります。

所得税率10%の人なら、子の国民年金保険料1年分で約2万円、別居の親の扶養控除で4万8000円と、出し忘れによる差は小さくありません。

年末調整の書類を書く前に、国民年金やiDeCoの控除証明書が手元にあるか、家族の状況に変わりがないかを、一度確認してみませんか。

参考資料

和田 直子