いつの時代も、お金持ちはそうでない人から疎まれてしまうことが多いです。特に日本においては「お金持ちはずるく儲けている」「お金の話は汚いもの」というイメージを強く持っている人が少なくありません。
結論から言えば、お金持ちは誤解されている存在です。ずるく稼いでいるわけでも、楽して自分だけがいい思いをしているわけでもないのです。
お金持ちが憎まれる理由は文化的事情
本来、お金持ちが憎まれる理由はどこにもありません。
どこかの誰かが自分よりたくさんお金を持っている、という事実が自分を苦しめる理由はどこにもありません。かつて一世を風靡した人物が凋落すると、「ざまあみろ」と喜ぶ人が一定数います。でも、そうなってもお金持ちのお金が自分のところに流れてくるわけではありませんから、彼らの凋落を喜ぶことに何もメリットはないのです。
ひとえにお金持ちが憎まれる理由は、文化や教育的事情が大きいと考えます。日本においては未だに農村の価値観が残っており、集団から飛び出て個を貫くことを悪と考えるムラ社会的な思考の持ち主が一定数存在します。
また、漫画などではお金持ちは嫌味なヤツとして描かれ、汗水たらして努力することが美徳とする表現などもそれを手伝います。「自分は苦労しているのだから、お前も同じ立場であるべきだ」という気持ちで、うまくいく人を妬み、他者へ過剰に干渉する人たちが存在するのです。
このように本質的に言ってお金持ちが恨まれる合理的理由はどこにもなく、単に嫉妬心と文化的な思考で結果的にそうなっているにすぎないのです。