4. 業態別の平均年間給与と平均年齢を比べる

業態別に、平均年間給与と平均年齢を並べると、給与が高い業態ほど、平均年齢も高い傾向があります。

【比較表】銀行の業態別・平均年間給与と平均年齢(国内銀行98行)3/3

図表

出所:東京商工リサーチ「2025年度 国内銀行98行「平均年間給与」調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 大手行(7行):854万4000円、平均年齢41.4歳
  • 地方銀行(61行):698万9000円、平均年齢40.2歳
  • 第二地銀(30行):613万5000円、平均年齢39.7歳
  • 国内銀行全体(98行):684万円、平均年齢40.1歳

平均年齢が高いほど、平均年間給与も高くなる傾向がありますが、この統計だけでは、年齢と給与の関係の強さまでは分かりません。銀行どうしを比べるときは、平均年齢もあわせて確認することをおすすめします。

5. この統計の読み方

  • 平均年間給与は、基本給与に、賞与と基準外賃金(残業代など)を加えた額です。税金や社会保険料を引く前の額面です
  • 対象は、有価証券報告書で平均年間給与を公表した国内98行(大手行7行、地方銀行61行、第二地銀30行)です。公表していない銀行は含まれません
  • 前年度は63行の集計のため、前年度との増減は参考値です。業態別の前年度の値も、同じ扱いです
  • 平均値は、職種や役職、年齢の構成の違いを反映しています。同じ仕事や同じ年齢で比べた差ではありません
  • 個別の銀行の値が、銀行単体のものか、持株会社を含むものかなど、集計の単位は、各銀行の有価証券報告書で確認してください
  • 平均勤続年数は、TSRのページに記載がありません。各銀行の有価証券報告書の「従業員の状況」で確認できます

6. 確認しておきたいこと

就職や転職で銀行を比べるときは、平均年間給与だけでなく、平均年齢や平均勤続年数もあわせて確認しておくことをおすすめします。従業員の平均年齢が高い銀行ほど、平均年間給与も高い傾向が見られるためです(TSRの調査では、平均年齢が最も高い大手行が854万4000円、最も低い第二地銀が613万5000円)。有価証券報告書は、金融庁のEDINETなどで、無料で閲覧できます。

また、平均年間給与には、賞与や基準外賃金が含まれており、毎月の月給とは異なります。実際の月給や賞与、昇給の仕組みは、銀行ごとの募集要項や会社説明会で、確認しておくと安心です。

7. まとめ

東京商工リサーチの2025年度の調査によると、国内銀行98行の平均年間給与は684万円(中央値675万5000円、平均年齢40.1歳)です。業態別では、大手行が854万4000円、地方銀行が698万9000円、第二地銀が613万5000円で、大手行と第二地銀では年240万9000円の差があります。

個別では、三井住友銀行が933万8000円、あおぞら銀行が927万7000円、三菱UFJ銀行が914万3000円と続きます。前年度は63行の集計のため、増減は参考値で、平均勤続年数や4位以下の銀行は、TSRのページに記載がありません。

気になる銀行があれば、有価証券報告書で、平均年間給与とあわせて、平均年齢や平均勤続年数も確認してみてください。そのうえで、募集要項で、月給や賞与の仕組みも確かめておきましょう。

参考資料

和田 直子