銀行員の年収は高いといわれますが、実際の平均はどのくらいなのでしょうか。大手行と地方銀行、第二地銀の違いや、個別の銀行ではどこが高いのかは、就職や転職を考える方にとって、気になるところではないでしょうか。

東京商工リサーチの「2025年度 国内銀行98行『平均年間給与』調査」(2026年8月4日公表)によると、国内銀行98行の平均年間給与は684万円で、中央値は675万5000円です。業態別では、大手行が854万4000円、地方銀行が698万9000円、第二地銀が613万5000円です。個別では、三井住友銀行が933万8000円で最も高くなっています。

この記事では、銀行の平均年間給与を、業態別と個別の銀行で確認し、読むときの注意点もまとめます。

1. 国内銀行98行の平均年間給与は684万円(中央値675万5000円、平均年齢40.1歳)

東京商工リサーチ(TSR)の調査は、国内98行(大手行7行、地方銀行61行、第二地銀30行)の2025年度の有価証券報告書をもとに、従業員数と平均年間給与を集計したものです。平均年間給与は、基本給与に、賞与と基準外賃金(残業代など)を加えた額です。対象は、データを公表した銀行に限られます。

  • 平均年間給与:684万円(前年度の63行の653万3000円から+30万7000円、+4.6%)
  • 中央値:675万5000円
  • 平均年齢:40.1歳

平均は中央値より8万5000円高くなっています。TSRは、国税庁の2024年の給与所得者(正社員)の平均給与544万9000円と比べています。684万円との差は、約139万1000円です。国税庁の平均を下回った銀行は、98行のうち7行です。

2. 業態別にみると、大手行が854万4000円、第二地銀が613万5000円

2.1 大手行と第二地銀の差は、年240万9000円

業態別の平均年間給与を、前年度の参考値とあわせて並べました。前年度は63行の集計のため、増減は参考値です。

国内銀行の業態別・平均年間給与(2025年度)1/3

図表

出所:東京商工リサーチ「2025年度 国内銀行98行「平均年間給与」調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 大手行(7行):854万4000円(前年度の参考値838万6000円から+15万8000円)、平均年齢41.4歳
  • 地方銀行(61行):698万9000円(前年度の参考値659万7000円から+39万2000円)、平均年齢40.2歳
  • 第二地銀(30行):613万5000円(前年度の参考値585万8000円から+27万7000円)、平均年齢39.7歳

大手行は、地方銀行より年155万5000円、地方銀行は第二地銀より年85万4000円高くなっています。前年度の参考値からの増え方は、地方銀行が+39万2000円と最も大きく、大手行は+15万8000円でした。平均年齢は、大手行が41.4歳、第二地銀が39.7歳と、約1.7歳の差があります。TSRによると、前年度の63行と比べると、3つの業態ともに平均年齢が0.2歳若くなっています。

3. 個別の銀行では、三井住友銀行が933万8000円で最も高い

3.1 上位は三井住友銀行、あおぞら銀行、三菱UFJ銀行の順

TSRの調査で、平均年間給与が高い3行は、次のとおりです。

平均年間給与の上位3行(2025年度)2/3

図表

出所:東京商工リサーチ「2025年度 国内銀行98行「平均年間給与」調査」をもとにLIMO編集部作成

  • 1位 三井住友銀行:933万8000円(前年度891万6000円から+42万2000円)、平均年齢41.1歳
  • 2位 あおぞら銀行:927万7000円(前年度906万8000円から+20万9000円)
  • 3位 三菱UFJ銀行:914万3000円(前年度856万円から+58万3000円)

三菱UFJ銀行は、前年度の856万円から+58万3000円と、上位3行のなかで増え方が最も大きくなっています。TSRによると、前年度の63行と比べて平均年間給与が増えたのは59行で、全体の93.6%です。増加額が最も大きかったのは百十四銀行の+67万2000円(721万1000円)で、福井銀行は+58万2000円、増加率は10.6%で最大でした。

4位以下の銀行名や金額、下位の銀行は、TSRのページに記載がありません。各銀行の平均年間給与は、有価証券報告書で確認できます。