日経平均、上昇一服から年末に向けて24,000円台が視野?

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年11月17日

15日のダウ平均は2日ぶりに過去最高値更新

2019年11月15日の日経平均株価の終値は、前日より161円77銭高の23,303円32銭となりました。3日ぶりの反発です。

先週は高値圏でもみ合う展開となりました。米中の通商交渉について足元では進展が期待されていましたが、トランプ米大統領が12日の講演で「第一段階の合意の署名間近」と発言する一方、具体的な日時や場所には言及しなかったことから、市場では期待はずれと受け止められ売りが広がりました。

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また、香港情勢が緊迫していることから、ハンセン指数が下落。日本株も連れ安となり、13日の日経平均は一時250円近く下落しました。

ただ、週末にかけては、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が、米中貿易協議の合意が近づいていると語ったと報道されたことなどから買い戻しの動きとなりました。13日・14日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による議会証言も行われましたが、内容から低金利環境が続くとの見方となりダウ平均もプラスとなりました。

今週の展開はどうなるでしょうか。香港の大規模デモは、週末にかけていったんは落ち着いた状況で、ハンセン指数も反発しています。

米株式市場でも、クドロー委員長の発言を受けて15日のダウ工業株30種平均は反発し、前日比222ドル93セント高の28,004ドル89セントと、2日ぶりに過去最高値を更新。節目の2万8000ドルを初めて上回りました。日本株も週初から連れ高となることが期待されます。

10月上旬から1か月あまり急上昇してきましたので、利益確定売りも出て上昇一服といった印象もあります。米株に比べやや出遅れ気味ですが、年末を視野に一段上のステージへの上昇も期待できます。

ただ、2020年の大統領選まで1年を切り、再選を目指すトランプ氏のアピールにも力が入ってきそうです。トランプ氏の言動により、相場が急変することもあるので注意したいところです。

暫くもみ合っても、その後は1段上のステージか

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末の8日が陰線引けとなって下値サポートラインである5日移動平均線に近づいたことから、先週はこのラインを維持できるかどうかがポイントでした。

実際には、5日線とローソク足の実体が重なり、陰線と陽線が交互に出るようなもみ合う展開となりました。それでも8日の安値付近では下支えされるような動きだったのですが、14日には大きな陰線となり5日線を割り込みました。ただし、翌15日には下落した分をほぼ回復し、結果的に「往って来い」となりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。パターンとしてはいくつか想定できます。まずはこのあたりで上値を押さえられて下落していくというパターン。さらにしばらくこのあたりでもみ合うパターン。逆に、ここから反発していくパターンです。

下落する場合の下値メドとしては、目先意識されやすい23,000円付近のほか、10月4日から11月8日までの上昇幅の半値押しである22,400円付近となるでしょう。

ただ、中期的なトレンドは依然として上昇トレンドであることから、このあたりを一気に割り込むような動きは考えづらいところです。しばらく23,000円との間でもみ合うことがあるかもしれませんが、11月8日の高値(23,591円)を回復するようであれば、24,000円台という、一段上のステージも視野に入ってきます。

その後さらに、バブル後最高値である、2018年10月2日に付けた24,270円(終値ベース)を上抜ければ、視界が大きく広がっているだけに期待したいところです。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。