6. 日銀調査で見る家計の実感 「ゆとりがなくなってきた」は54.4%

「ゆとりがなくなってきた」54.4%、支出が「増えた」58.0%4/4

「ゆとりがなくなってきた」54.4%、支出が「増えた」58.0%

出所:日本銀行「生活意識に関するアンケート調査(第107回)2026年9月調査」をもとにLIMO編集部作成

日本銀行は2026年10月13日に、「生活意識に関するアンケート調査(第107回)2026年9月調査」を公表しました。調査期間は2026年8月3日〜9月4日で、有効回答数は1972人です。ここから、家計側の実感を確認します。

1年前と比べた暮らし向きについて、「ゆとりがなくなってきた」と答えた人は54.4%でした。前回の2026年6月調査(55.0%)から0.6ポイント下がり、過半数の水準が続いています。「ゆとりが出てきた」は4.5%(前回4.8%)、「どちらとも言えない」は40.3%(前回39.6%)です。

世帯の支出を1年前と比べた設問では、「増えた」が58.0%(前回比▲2.3ポイント)でした。「変わらない」は29.7%、「減った」は10.2%です。支出が「増えた」と答えた人のうち、87.7%が理由として「生活関連の物やサービスの値段が上がった」を挙げています。なお、この設問は食品に限らず、生活関連の物やサービス全般が対象です。

物価の実感では、現在の物価が1年前と比べて「上がった」と答えた人が合わせて95.5%でした(「かなり上がった」68.9%、「少し上がった」26.6%)。この合計は、各選択肢の数値から編集部が算出したものです。「上がった」と答えた人のうち、84.9%は物価上昇を「どちらかと言えば、困ったことだ」と受け止めています。

1年後の物価については、「上がる」と答えた人が合わせて88.6%でした(「かなり上がる」34.5%、「少し上がる」54.1%)。数値で答えた回答の平均値は+11.8%(上下0.5%ずつを除いた値)、中央値は+10.0%です。前回の平均値は+13.1%でした。

それぞれの調査から、値上げの動きが続いていることと、家計で「ゆとりがなくなってきた」と感じる人が半数を超えていることが分かります。ただし、前述のとおり、両者を直接の因果関係として読み取ることはできません。

7. まとめにかえて|値上げが続くなかで、家計をどう見直す?

2026年の食品の値上げは、2年連続で年間2万品目を超えました。2027年は、パン類をはじめ、商品ごとの断続的な改定が見込まれています。日本銀行の調査では、過半数の回答者が「ゆとりがなくなってきた」と答えた点も見逃せません。

今後も価格が変わり続けることを踏まえて、まずは家計簿や利用明細を見直しましょう。毎月の食料品の支出がどう変わっているかを、定期的に確認することから始めましょう。

参考資料