4. 通常貯金の上限額を超えると利子はつかない?「振替貯金」になる仕組み

金利が付くようになると、通常貯金に置いておく金額を増やそうと考える人もいるかもしれません。その際に確認しておきたいのが、通常貯金の利用の上限額です。

4.1 オートスウィング基準額を超えた分は振替貯金に

ゆうちょ銀行の商品説明書によると、通常貯金の利用の上限額(オートスウィング基準額)を超えて預け入れた金額は振替貯金となり、利子は付きません。

金利が年0.500%に上がっても、上限額を超えた分には利子が付かない点は押さえておきたいところです。自分の通常貯金の上限額や、振替貯金に回っている金額があるかどうかは、通帳やゆうちょ銀行の窓口で確かめられます。

4.2 年金の受取口座にしている場合も同じ

通常貯金は、年金の自動受取りや給与の受取り、公共料金などの自動払込みに使えます。年金の受取口座にしている人は、11月9日から、振り込まれた年金が残っている間の残高にも年0.500%が付きます。

一方で、受取口座に年金がたまり続けて上限額を超えると、その分には利子が付きません。年に一度は、通帳で残高と振替貯金の有無を確認しておくと安心です。

5. 利子のつく通常貯金と定期性貯金、どう使い分ける?

ゆうちょ銀行には、通常貯金のほかに定額貯金や定期貯金などの定期性貯金があります。

5.1 定期性貯金も引き上げ予定、金利と時期は未発表

ゆうちょ銀行は、定期性貯金の金利も引き上げる予定としていますが、2026年10月29日時点では、対象の商品や改定後の金利、適用開始日は発表されていません。

5.2 使う時期で置き場所を分ける

通常貯金はいつでも出し入れできる一方、定額貯金や定期貯金は預ける期間が決まっています。生活費や年金のように近いうちに使うお金は通常貯金、しばらく使う予定のないお金は定期性貯金と分けて管理すると、金利の上がり方の違いも比べやすくなります。

定期性貯金の新しい金利が発表されたら、ゆうちょ銀行の公式サイトで確認しておくとよいでしょう。

6. まとめ

ゆうちょ銀行の通常貯金と通常貯蓄貯金の金利は、2026年11月9日から年0.500%に引き上げられます。通常貯金の利子は3月末と9月末で区切って4月1日と10月1日に元金に加わるため、上がった分の利子が通帳に載るのは2027年4月1日です。

100万円を預けたままにした場合、2027年4月1日に元金に加わる利子は税引き前で約2386円の試算です。通常貯金の上限額を超えた分は振替貯金となり利子が付かないため、預けている金額とあわせて確かめておくと安心です。

※本記事は2026年10月29日時点のゆうちょ銀行の公表資料をもとにしています。金利は今後変わる場合があります。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

中本 智恵