4. 貯めてきた児童手当も上乗せすると、10歳からでも約276万〜309万円

これまで受け取った児童手当を預金などで貯めている場合は、それもこどもNISAに移すことができます。ただし、つみたて投資枠では一度に入れられないため、毎月の積立額に上乗せしていく形になります。

毎月の児童手当1万円に、貯めてきた分から月4万円を足して、年間投資枠の上限である月5万円で積み立てたとします。貯めてきた分を移し終えたら、その後は児童手当だけを積み立てます。

  • 3歳:貯めてきた54万円を14か月で移すと、18歳で年3%なら約310万円、年5%なら約378万円
  • 6歳:貯めてきた90万円を23か月で移すと、18歳で年3%なら約298万円、年5%なら約353万円
  • 10歳:貯めてきた138万円を35か月で移すと、18歳で年3%なら約276万円、年5%なら約309万円

どの年齢でも、積み立てる元本は児童手当の総額と同じ234万円です。10歳の場合、年5%なら、これからの児童手当だけを積み立てたときの約118万円と比べて、約191万円多くなります。

0歳から積み立てた場合の約390万円には届きませんが、貯めてきた分を早めに移すほど、差を小さくできます。

貯めてきた児童手当を月5万円まで上乗せすると、10歳からでも約276万円以上に2/2

貯めてきた児童手当を月5万円まで上乗せすると、10歳からでも約276万円以上に

出所:金融庁「NISAを知る:NISA特設ウェブサイト」などを参考にLIMO編集部作成

5. 第3子以降は、600万円の枠に気をつける

第3子以降の児童手当は、0歳から高校生年代まで月3万円です。0歳から全額を積み立てると元本は648万円になり、16歳8か月でこどもNISAの上限である600万円に達します。

すでに生まれている第3子以降の場合も、貯めてきた分を上乗せすると上限に近づくことがあります。積み立てた元本の合計を確かめながら進めましょう。

6. 貯めてきた児童手当を移す前に確認したいこと

試算は、毎年同じ利回りで増え続けたと仮定した目安です。実際に移す前に、次の3点を確かめておきましょう。

6.1 12歳までに使うお金は、移さずに残しておく

こどもNISAに移したお金は、原則として12歳になるまで引き出せません。12歳以降も、子どもの同意などの条件があります。中学校の入学費用など、近いうちに使う予定のあるお金は、預金のまま残しておくと安心です。

6.2 元本割れすることもある

つみたて投資枠の対象は投資信託で、値動きがあります。18歳の時点で相場が下がっていれば、積み立てた児童手当の合計を下回ることもあります。

6.3 これまでの受給額は家庭によって違う

児童手当は2024年10月に制度が変わるまで所得制限があったため、これまでに受け取った額が試算と違う家庭もあります。実際に貯めている金額をもとに、上乗せする額と期間を決めましょう。

7. まとめ

2027年1月時点で10歳の子どもの場合、これからの児童手当だけを積み立てると、18歳の時点で約108万〜118万円です。貯めてきた138万円も月5万円まで上乗せして移すと、約276万〜309万円になる計算です。

すでに生まれている子どもでも、貯めてきた児童手当を早めに移すことで、0歳から始めた場合との差を小さくできます。

まずは、子ども名義の口座に貯めている児童手当の残高と、12歳までに使う予定のあるお金を書き出してみましょう。そのうえで、こどもNISAに移す額と、預金で残す額を分けておくと、2027年1月からすぐに積立を始められます。

参考資料

和田 直子