子どものスマホ時間が気になり、画面から離れて過ごせる習い事を探している保護者もいるのではないでしょうか。

白玲通算5期を獲得した西山朋佳女流四冠が、2026年10月26日の会見で棋士編入の権利行使を表明し、将棋界に大きな注目が集まっています。

ニュースをきっかけに将棋への関心が高まるなか、「子どもに将棋を習わせたい」と考える家庭もあるでしょう。

この記事では、将棋教室に通う際にかかる費用の目安について整理します。

1. 西山朋佳女流四冠が棋士へ──今回の動きを整理

1.1 白玲通算5期で得た「棋士編入」の権利とは?

西山朋佳女流四冠は、白玲、清麗、女流名人、女流王将の4つのタイトルを持つ女流棋士です。

日本将棋連盟には、女流タイトルの白玲を通算5期獲得した女流棋士が、棋士へ編入する権利を得られる規定があります。

西山白玲は2026年10月10日に通算5期を獲得し、この権利を得ました。2026年10月26日の会見で権利の行使を表明しています。

メディアでの報道では、2027年4月1日付で四段として編入する予定だと伝えられています。

1.2 画面から離れて盤に向かう将棋の魅力とは?

スマホやタブレットは手軽な反面、気づけば長時間になりがちです。

将棋は木の盤と駒を挟み、相手と向かい合って一手ずつ考える遊びです。

対局の前後には、「お願いします」などと挨拶を交わすのが一般的です。画面の外で過ごす時間をつくる習い事として、関心を持つ家庭もあります。

2. 将棋教室にかかるお金はいくら?

2.1 連盟の子供将棋スクール渋谷校の費用はいくら?

将棋教室の月謝は地域や運営元によって異なりますが、ここでは一例として、日本将棋連盟が運営する「子供将棋スクール渋谷校」のケースを見てみましょう。

  • 入会金:5000円(税込、入会時)
  • 月会費:7000円(税込、毎月)
  • 初年度の目安:8万9000円(入会金5000円+月会費7000円×12か月)

2.2 初年度に必要な金額はいくら?

たとえば12か月通う場合、月会費は7000円×12か月で8万4000円です。入会金5000円を合わせると、初年度は8万9000円になります。

この場合、1か月あたりにならすと、約7400円です。

※上記の金額はあくまでも日本将棋連盟「子供将棋スクール渋谷校」の一例です。将棋教室の入会金や月謝は、お住まいの地域や運営母体によって大きく差があるため、ひとつの目安として参考にしてください。

3. 習い事として選ぶ前に確かめたい3つの注意点

将棋教室を選ぶ際、費用以外にも事前に確認しておきたい一般的なポイントを3つ挙げます。

3.1 注意点1:対象年齢と中学生以降の通いやすさ

教室によっては「小学生まで」など対象年齢が限定されている場合があります。長く続けたい場合、中学生以降も通える一般クラスがあるか、あるいは成長に合わせて別の道場へスムーズに移行できる環境かを確認しておきましょう。

3.2 注意点2:月会費以外の「追加費用」

入会金や月謝以外にも、指定のテキスト・プリント代や、昇級・昇段の認定ごとに別途費用(認定料や免状代など)が発生する教室もあります。

入会前に、年間を通してかかるトータルの費用感を聞いておくと安心です。

3.3 注意点3:教室の雰囲気と指導方針

「挨拶やマナー重視で楽しく指す」ことを目的とする教室もあれば、大会出場や有段者を目指して実戦形式で厳しく指導する道場もあります。

お子さんの性格や目的に合っているか、まずは見学や体験レッスンを利用して実際の雰囲気を確かめましょう。

4. 大人も含めた将棋と囲碁の「お金と回数」はどう違う?

将棋と囲碁の参加率・年間費用(2025年)1/1

将棋と囲碁の参加率・年間費用(2025年)

出所:日本生産性本部「レジャー白書2026速報版」をもとにLIMO編集部作成

日本生産性本部の「レジャー白書2026速報版」は、2026年2月にインターネットで調査しています。全国の15〜79歳が対象で、2025年1年間の実績です。

  • 参加率:将棋4.2%、囲碁1.0%
  • 年間平均費用:将棋6700円(6.7千円)、囲碁16400円(16.4千円)
  • 年間平均活動回数:将棋18.1回、囲碁18.2回
  • 1回あたり費用(編集部試算):将棋約370円、囲碁約901円

1回あたり費用は、千円単位で公表された数値からの概算です。子どもの教室費用ではなく、15〜79歳の参加者の平均である点に注意が必要です。

5. まとめにかえて

西山朋佳女流四冠の活躍などをきっかけに、将棋という習い事に目を向ける家庭も増えそうです。

将棋は、スポーツのように体の成長に合わせて道具を頻繁に買い替える必要がなく、楽器のように初期費用が高額になりにくい点も、保護者にとって大きなメリットです。盤と駒さえあれば、自宅でも長く楽しむことができます。

月謝や対象年齢、指導方針は教室によって異なるため、まずは体験教室に足を運び、お子さんが盤に向かう様子や教室の雰囲気を確かめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

池上 翠