親子ともに関わりの多い幼稚園・保育園時代が終わり、やっと少し子育ても一息つけるかと思いきや、ママ達の頭を悩ますのが「小学校PTA役員活動」です。働いているママも多いなか、仕事と家庭、そしてPTA活動の1人3役をこなすのは、なかなか大変です。
「やってみたら、意外と楽しかった!」「もう二度とやりたくない…」そんな様々な意見が聞こえてきますが、今回は実際にPTA役員となったママ達の意見を集め、その実態に迫ってみたいと思います。
PTA役員「やってよかった」エピソード
「人の名前と顔を覚えるのが、とても苦手な私。でも、役員をやったおかげで仲の良いママ友ができました。また、学年を超えて交流を持つことができたので、上の学年の情報を聞くことができたり、体操服のお下がりを譲ってもらえたりしました。たしかにPTA活動のために、家事や仕事の時間を犠牲にすることがありましたが、それも1年間通して…というわけでは無く、あくまで決まった時期の短期間だけだったので、私としては役員を引き受けて得たメリットの方が大きいと思いました。」
「下の子がまだ幼稚園に通っていて仕事をしていなかったので、上の子のPTA役員を引き受けました。役員会本部だったので、けっこう作業は大変でしたが、そこでの働きを見て会長さんが今の働き口を紹介してくれました。正社員では無くパートですが、下の子が小学校に上がったら、また働きたいと思っていた私にはとてもありがたいお話でした。
当時のPTA会長さんは女性でしたが、ご主人が地元では有名な会社を経営していて顔が広く、今回のようなご縁を頂くことができました。地元の有志の方とご縁がつながったのは、何かと心強いです。」
「PTA役員になると、定期的に学校にも出向くことになります。会合は夜行われることが多いので、実際に学校での我が子の様子が見れるわけではありませんが、先生を通じて子どもの様子を知ることができました。当時、私が所属していた委員会担当の先生が、我が子の担任でした。
男の子だからなのか、子どもに学校での様子を聞いても『楽しかったー』とか生返事ばかり。先生も雑談のようにリラックスした状態でお話してくれたので、子どもの素の様子を知ることができ、嬉しかったです。」
PTA役員「やって後悔…」エピソード
「上の子との兼ね合いもあるので、1年間だけのつもりで役員を引き受けました。ですが、その後も『来年度もお願い!』と頼まれてしまい、とうとう3年間、役員を引き受けています。来年度こそはお断りしようと思っていますが、PTA会長直々に『来年は本部会の方へ』と声を掛けられています。断るなら後任者を探すように言われていますが、そんな易々と引き受けてくれる人が居る訳も無く…すでに来年のことを考えて、今から頭が痛いです…。」
「我が校はけっこう歴史が古く、PTA活動も昔ながらのイベントが引き継がれています。効率化を求めて、作業も見直し、イベントについても不要なものはこの際だから止めてしまおう…と提案したところ、後日、全然知らない人からクレームをつけられました。その人は前年度のPTA役員さんで、いままでも何回も役員を経験している古参の方でした。『私達がやってきたことなんだから、楽しようとしないで!』だそうです。これじゃ、誰も役員なんて引き受けたくないですよ…。」
「役員同士での不倫が発覚し、一時、大騒ぎになりました。確かに言われてみれば、PTA懇談会や打ち上げの時に、随分親し気だなぁ~…なんて思っていましたが、まさか不倫の関係にまで発展しているなんて思ってもいませんでした。
不倫が発覚してから、保護者会の打ち合わせは激減し、打ち上げと称した飲み会も禁止になりました。役員会の回数が減ったことは全然良いのですが、作業が進まず、準備不十分で当日になってバタバタしてしまいました。また、役員全体が変な目で見られているように感じてしまいます。自分が悪いことをしたわけではないのですが、なんとも気分が悪いです。」