2019年3月の内閣府の「令和元年版 子供・若者白書〜長期化するひきこもりの実態調査」よれば、全国で40歳から64歳までのひきこもりが推定61.3万人いるとされています。内閣府の定義によれば、ひきこもりとは以下のような状態に当てはまる方のことです。

①趣味の用事のときだけ外出する人は推定24万8000人。
②近所のコンビニなどに出かける人は推定27万4000人。
③自室からは出るが家からは出ないと、自室からもほとんど出ないを合わせた人の推計は9万1000人。


ひきこもりとされる方のうち、その6割強が男性とされています。同調査でも大人のひきこもりの23.4%が女性であるとされています。しかしこの数字には「専業主婦」や「家事手伝い」の人は含まれていないのです。しかし実態としては「ひきこもり」である状態場合もあり、女性のひきこもりは問題が可視化されにくいという点が指摘されています。

女性が家に閉じこもっていても問題視されない傾向があるため、自助グループなどに参加する方も少ないというのも難点です。今を変えたい、と思っても助けを求める場所がないのです。

男性のひきこもりに比べて見過ごされがちだった女性のひきこもりですが、現在では女性向けの支援の輪も広がっています。女性がひきこもる原因は人それぞれです。しかし、変わりたいと思ったとき、支援を受けることで新しい一歩を踏み出すことができます。LINEなどオンラインだけで相談できる支援団体もありますから、自分に合った支援を探してみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部