結婚や独立をしないまま、親と同居を続ける方が増えています。就職や進学といったイベントでも親元を離れることなく、結婚もしないまま、「娘」という立場で家に居続けてしまう女性も多いのです。さらに仕事などをしない「ひきこもり」状態となってしまっている方もいるのです。30代女性が親と同居を続ける理由や、女性のひきこもりが抱える問題点を考えていきましょう。

女性が親や祖父母と同居する一番の理由は「生活費を節約したい」から

マンションサプリが行った「30代の未婚女性のインターネット調査」では、30代女性が親や祖父母と同居する理由は以下のようになっています。

30代女性ランキング

1位 生活費を節約したいから(30.0%)
2位 家事や炊事をしてもらえるから(20.0%)
3位 一人暮らしは寂しいから(15.0%)
4位 親にいてほしいと言われるから・特にない(10.0%)
6位 その他(7.5%)
7位 職場が近いから(5.0%)
8位 介護のため(2.5%)

同じ調査での30代男性の理由の第一位も同じく「生活費を節約したいから」、二位は「家事や炊事をしてもらえるから」です。しかし生活費を節約したいと答えた女性の割合は、男性の28.4%よりも女性は30.0%と高くなっています。国税庁が行った「平成30年民間給与実態統計調査結果」でも、給与所得者の平均給与は男性が545万円に対して女性は293万円と200万円以上の差があり、女性の方が給与は低く、親と生活することで生活費を節約する必要があることがわかります。

もうひとつ30代女性の回答で特徴的なのが第三位の「一人暮らしは寂しいから」です。これは男性や他の世代の女性に比べると圧倒的に高くなっているのです。30代に入ると、友人が結婚するなどして今までのような付き合いを続けることが難しくなることもあります。そんな時、一人暮らしではなく親と一緒に暮らすことで、寂しさを感じずに済むというのもひとつの理由なのかもしれません。

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