4. 同じ年齢・同じ学歴の平均と、自分の月給を比べる

自分の月給が、同じ年齢階級・同じ学歴の平均と比べてどの位置にあるのかを、次の手順で確かめられます。

まず、給与明細で、残業代などを除いた月々の給与の額を確認します。次に、自分の年齢階級と学歴を確認し、下の一覧と見比べます(男女計)。

  • 20〜24歳:高校卒22.5万円、専門学校卒23.8万円、高専・短大卒24.3万円、大学卒26.4万円、大学院卒29.9万円
  • 25〜29歳:高校卒25.2万円、専門学校卒26.7万円、高専・短大卒27.7万円、大学卒29.6万円、大学院卒33.5万円
  • 30〜34歳:高校卒27.6万円、専門学校卒28.2万円、高専・短大卒30.2万円、大学卒34.0万円、大学院卒40.6万円
  • 35〜39歳:高校卒29.7万円、専門学校卒30.3万円、高専・短大卒31.3万円、大学卒38.2万円、大学院卒46.7万円
  • 40〜44歳:高校卒30.9万円、専門学校卒32.2万円、高専・短大卒33.7万円、大学卒42.5万円、大学院卒55.4万円
  • 45〜49歳:高校卒32.2万円、専門学校卒33.4万円、高専・短大卒34.1万円、大学卒45.8万円、大学院卒61.8万円
  • 50〜54歳:高校卒33.5万円、専門学校卒35.7万円、高専・短大卒34.9万円、大学卒49.5万円、大学院卒64.8万円
  • 55〜59歳:高校卒33.2万円、専門学校卒36.4万円、高専・短大卒36.4万円、大学卒52.9万円、大学院卒67.6万円
  • 60〜64歳:高校卒28.7万円、専門学校卒31.0万円、高専・短大卒30.4万円、大学卒42.0万円、大学院卒59.0万円

平均より低いからといって、すぐに悪いとは言えません。役職や職種、勤め先の規模、地域の違いが含まれているためです。あくまで、いまの位置を知るための目安として見てください。

5. この統計の読み方

この統計の数字をそのまま「自分の年収」にあてはめるときは、次の点に注意が必要です。

  • 月給は、賞与(年間賞与その他特別給与額)や残業代を含まない所定内給与額です。年換算は月給×12の目安で、実際の年収は賞与や残業代で上下します
  • 平均値であり、中央値ではありません。高い賃金の人に引っ張られて、平均が上がっている可能性があります
  • 対象は10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所の、短時間労働者を除く一般労働者です。10人未満の事業所は含まれません
  • 学歴による差には、産業や職種、勤め先の規模の構成の違いも含まれている可能性があります。同じ仕事で比べた差ではありません
  • 年齢階級別の数字は、同じ人を追った結果ではなく、年齢の異なる人たちの平均を並べたものです

6. 確認しておきたいこと

進学や転職を考えるときは、学歴による月給の差だけでなく、学費や在学中の収入の機会などもあわせて確認しておくことをおすすめします。大学の費用や奨学金の返済は、働き始めてからの家計に影響するためです。

また、この統計には賞与の学歴別の数字を載せていません。賞与は企業によって大きく異なるため、賞与の支給実績や、退職金、福利厚生もあわせて、年収ベースで比べることが大切です。

7. まとめ

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によると、大学卒と高校卒の月給の差は、20〜24歳の月3.9万円から、55〜59歳の月19.7万円(年換算で約236万円)まで広がります。年齢計の平均は、高校卒が月29.7万円、大学卒が月39.6万円、大学院卒が月51.7万円です。

男女別では、学歴による月給差は男性が月10.8万円、女性が月8.2万円です。女性の大学卒は、20〜69歳のすべての年齢階級で、男性の高校卒を上回っています。月給は賞与や残業代を含まない所定内給与額なので、年収で比べるときは別に確認が必要です。

まずは、自分の年齢と学歴に近い平均と、月給を比べてみましょう。そのうえで、昇給の実績や賞与を含めた年収で、これからの働き方を考えてみてください。

参考資料

和田 直子