そして、帰宅したA.Yさんはlineをみて驚いたといいます。S.Kさんのタイムラインには「今日はウチラの企画でみんな大盛り上がり☆最高のクラスで過ごせて私も息子も幸せものだなぁ。」と記されていました。盛り上がっていたのはあなたたちだけで、みんなは愛想笑いで少々疲れているのにも気づかなかった?そんな彼女の投稿にいつものリーダーグループは即座に反応。雑談が続く中「あとはダンススクールで話そう!!」という一言で締めくくられていました。どうやら、盛り上がった4人は子供たちに同じ習い事をさせはじめた様子。

仲がいいのは結構ですが、そんな「ウチラ」を見せつけられたその他のママたち。個別に会話をすればいいとも思うのですが、彼女たちは「輝く自分たちの話をみんなに聞かせる」ことが楽しいようで、全員に語り掛ける形でしゃべるためなかなかその相槌を切り上げるわけにもいかず、そんな身内話を延々と聞かされることにママたちは困惑していました。

自称「最強メンバー」に冷めた視線が止まらない

完全に4人対その他というカーストができたある日、久しぶりに園以外で彼女に会ったA.Yさん。挨拶をして早々に立ち去ろうとしたところ、彼女たちといるといかに成長できるか、自分たちがクラスをまとめ上げているかを一気に語られたそう。「やっぱり私にはあのくらいの人たちでないと釣り合わないって改めて感じる」と笑顔で言い切り、彼女は立ち去ったといいます。

自分とは釣り合わない、と言い切られたA.Yさんは茫然。狭い世界で頂点に立ちたい人なんだよ、と夫に慰められたそうですが、そのモヤモヤはしばらくの間続いたといいます。

今ではクラスの他のママと連絡を取り合い、息子さんも安定した園生活をおくっているとのことですが、相変わらずあの4人の「自慢オンステージ」が定期的に開催され、お金と時間を使って傍観者にならなくてはいけない苦痛に他のママたちと慰めあっているそう。みなさんの周りにも狭い世界で「頂点」に立ちたがる人、思い当たりませんか?

佐渡 六花