シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年11月に更新された、吉野家HDの2019年10月既存店売上高は、対前年同月比108.2%となりプラス成長。内訳は客数104.0%、客単価104.1%でした。

全店売上高も110.4%とプラス成長であり、既存店及び全店いずれもプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は、今期全ての月でプラス成長を達成。客数は3カ月のマイナス月があるものの、客単価は全ての月でプラスになっており、堅調な推移を見せています。

また全店売上高も既存店同様、全ての月でプラス成長。なお、全店ベースでは客数及び客単価も、全ての月がプラスとなっています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2018年以降、2,200-2,300円でフタがされた状態が続きました。しかし本年9月後半に大きな伸びを見せ、10月には2,800円台に到達。その後一旦2,500円台にまで後退しましたが、現在は2,600円台で再び上昇に向けた値動きを見せています。

同社は店舗業績に加え、株価も堅調な推移を見せています。既存店及び全店の堅調な推移が継続して株価の上昇も続くのか、という点が今後注目されます。

吉野家ホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:吉野家月次推移(2019年度)

LIMO編集部