シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2019年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年11月6日に更新されたサイゼリヤの2019年10月既存店売上高は、対前年同月比91.4%となりマイナス成長。内訳は客数92.2%、客単価99.1%でした。
全店売上高も91.0%とマイナス成長であり、既存店・全店いずれもマイナス成長になりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
前期不調が続いた同社ですが、既存店売上高は8-9月に2カ月プラス成長となりました。しかし10月は再びマイナス成長に転じる結果に。また10月の数字91.4%は、前期も含め最も低い数字であり、今後の推移が注目されます。
全店売上高も既存店と同様の状況であり、2カ月のプラス成長の後、10月はマイナス成長かつ前期含め最も低い数字となりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は昨年12月25日に1,696円の安値を更新後に反転し、9月には2,800円台に到達しました。しかしその後反転し、現在は2,400円台での取引が続いています。現在の下落がどの地点で下げ止まるのか注目されます。
店舗のスクラップ&ビルドにより、同社は前期下期より店舗業績の持ち直しが見られました。しかし10月は消費税引き上げの影響もあり、既存店及び全店ともに厳しい結果となりました。本状況が一時的なものにとどまるのか、という点が今後注目されます。
参考資料:サイゼリヤ月次報告(2020年8月期)
LIMO編集部