トラブルに巻き込まれることは、なるべくであれば避けたいもの。それが子どもに関わることなら、なおさらです。自分自身がトラブルに巻き込まれたなら、なんとか回避できる方法も見つけやすいものですが、子どもが絡んでくると一筋縄ではいかないケースが多々あります。

今回は、そんな我が子が巻き込まれてしまったトラブルについて、ご紹介します。

イジメ問題がSNSを使って拡張

「我が家には中学2年生の娘がいます。仲良しグループも出来て、毎日楽しそうに学校へ通う姿は、親としても安心していました。ただ、自宅にいる時はずっとスマホをいじっているので、少なからず心配の種が見えていました。今どきの子…と言ってしまえばそれまでかもしれません。ですが、私の心配は的中してしまったのです。

中学入学を機に与えたスマホ。『夜9時以降は自室に持っていかない。』『充電はリビングで』『実際に会ったことが無い人とは繋がらない』という、基本的なルールは設けていましたが、常にスマホを手離さない娘に、私から注意することも度々ありました。その日も、食事だというのに食べることはそっちの気でスマホを扱う娘。注意すると『LINEにすぐ返信しないと友達の話題についていけない!』とすごい剣幕で怒るのです。

そうこうしている間に夏休みに入りました。以前は休日になると頻繁にお友達と出掛けていた娘が、自宅にひきこもりがちになりました。表情もどこか暗く、心配になって『何かあったの?』と聞いても『何もない』の一点張りです。

地元の夏祭りがある日、花火が打ち上げられる時間になっても自室から出てこない娘が気になり、部屋の前に行くと、かすかに泣いている声が聞こえました。ここまで来ると、私も簡単に引き下がるわけにはいきません。娘に話してくれるように再度詰め寄ると、『グループ内でいじめられている』と、やっとその重い口を開いてくれました。

そして見せられたスマホには、LINEグループ内で娘に対する厳しい言葉が並んでいました。『最近、調子乗ってるよね?』『私たち友達だから教えてあげるけど、その髪型めっちゃダサいしww』。
さらには娘のインスタグラムやFacebookアカウントには『キメ顔、ウケるww』『カワイーとか思ってるの?』といった中傷の言葉を見つけたのです。

仲間外れにされる、何か原因に心当たりは無いのかと娘に聞いても、身に覚えが無いと言います。私は早速担任の先生に相談し、先生も登校日にグループの子達と話し合ってくれました。

後日、先生から伺った話では、グループ内で娘だけが期末テストの成績が良かったことがきっかけのようです。グループのうちの1人の子が『みんなで勉強してるのに、1人だけ成績が良いなんておかしくない?』と言い出したことから始まったいじめでした。

娘にはSNSのアカウントを削除するように伝え、その後グループの子達から娘に謝罪がありました。娘自身もその謝罪を受け入れたことで、表面上は以前の生活に戻ったように見受けられます。
SNS上で広がったいじめだったため、今も表面化していないだけではないか…と心配はつきません。」

被害者でも加害者でも無いけれど…