「息子のクラスに不登校の子がいます。新年度当初は元気に登校していたそうですが、2学期からは1度もクラスに顔を出していないようです。

何気なく息子から聞いた内容は、とても陰湿なものでした。無視することから始まり、プリントを渡さない・目の前で破く、黒板に揶揄するイラストや言葉を書いてバカにするなど、聞いてとても気分が悪くなる内容でした。

『先生は何も言わないの?!』『いじめる子の気がしれないわね』なんて、私も感情のままに呟いてしまったんです。そうすると、息子が涙目になりながら言いました。

『僕、その子と席が近かったから、何回か話したんだ。優しい奴で、仲良くなれたらいいなって思ってた。なのにいじめられるようになって…教室で1人で暗い顔していても、僕は何もできなかった。苦しそうだったのに、声を掛けることも、相手に注意することも、怖くてできなかった』

その言葉を聞いて、私自身も何も言えず、落ち込む息子の背中を優しくなでることしかできませんでした。そして思ってしまったのです、息子がいじめられる側でも、いじめる側でも無い第三者でよかった…と。」

まとめ

子どものいじめ問題は、当事者にとってはこれからの人生も大きく左右するとても深刻な問題です。そして、子どもの年齢が上がる程、内容も根深く複雑になりがちです。

そうなると、子どもだけでは対処が難しく、解決には大人の力が必要になるケースも出てきます。
子ども自身「しまった!」と思っても、解決まで時間が長引けば長引くほど、後戻りできなくなってしまうのが現代のいじめ問題です。

大人が正しい道へと導いてあげるべき問題と言えるでしょう。そんな時には、ぜひ手を差し伸べて上げてください。

LIMO編集部