どんなに自分に合った仕事でも、ブラック企業にいると力は発揮できません。さらにパワハラ上司がいるとなると、メンタルを崩す可能性も……。そこで今回は、ブラック企業の温床ともいえる「パワハラ上司」の実態について、具体例をもとに紹介します。似たような上司が近くにいる方は、要注意ですよ!

「上司」という立場を利用する社員に要注意!?

パワハラ上司の特徴として多いのが、立場を利用して部下をこき使うことです。

たとえば小売店で働いていたAさんは、「何で〇〇をやってないの?早く店に来い」と、休日にも関わらず店長から電話で呼び出される日々を送りました。しかし店に行くと、「話し相手になって」と仕事の用事がないのに呼ばれたことも。結果的にAさんは店長の上司に相談し、その店長には降格処分が下されました。

また、経理部で働いていたBさんは、税理士の資格を持つ上司に散々な目に遭わされます。ちょっとしたミスで30分以上罵倒された挙句、Bさんは気を失い、デスクに倒れてしまったのです。

「簿記を持っているのに、こんな仕事もできないの?」「女のクセに生意気だ」といった人権を否定するような言葉を浴びせたその上司は、パワハラ認定され、子会社に異動させられました。

パワハラ上司は、「上司」という立場の差を利用します。しかし「上司」というのは、会社内の単なる役割。部下が行動すれば、結局は紹介した例のように罰が下ることもあります。

パワハラは、「部下への威嚇」

そもそも、パワハラ上司は″弱い存在“です。実は気が小さかったり、自分に自信がなかったりする人が多いもの。″弱い存在”と思われることを恐れ、相手を威嚇しているんですね。

また、相手の言葉や態度に敏感なため、「生意気だ」「気に入らない」といった気持ちを部下に抱きやすい傾向も。そこで「上司」という盾を使って、部下に攻撃的になります。

しかし、部下からしたら迷惑極まりないことですよね。ちなみに、養命酒製造が実施した「東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査」によると、「上司の言葉に疲れが倍増したことがある」という割合は41%。実に半分近くの人が、上司の言葉で何かしらのダメージを受けているんです。

パワハラ上司に出会ったら、すぐに逃げ出すことを考えて