4. 国内線の障がい者割引は、マイレージ会員の登録で手帳の提示を減らせる

障がい者割引は、航空券を買うときと搭乗手続きのときの2回、手帳の確認があります。マイレージ会員に手帳の情報を登録しておくと、カードの提示で確認を受けられます。

4.1 JALは、お客さま情報を登録したJALカード・JMBカードで提示できる

JALは、割引に必要な手帳の代わりに、お客さま情報を登録済みのJALカードまたはJALマイレージバンク(JMB)カードの提示でも割引を受けられるとしています。JALマイレージバンクアプリのデジタル会員証も含まれます。

家族の分も含めて、帰省のたびに手帳を出す手間を減らせます。登録の方法は、JALのホームページの「お客さま情報の登録方法」で確かめられます。

4.2 ANAは、「障害者手帳確認登録」をしたANAマイレージクラブカードで提示できる

ANAは、「障害者手帳確認登録」をしたANAマイレージクラブカードを提示すれば、手帳の提示に代えられるとしています。ただし、登録していても手帳の提示を求められる場合があるため、手帳は常に持っておくよう案内しています。

搭乗手続きの際に受け付けるのは、すでに障がい者割引を適用した航空券を持っている人だけです。空港で割引を付け直すことはできないので、予約の段階で障がい者割引を選んでおきます。

5. 国内線の障がい者割引は、プロモーションコードやセール運賃と組み合わせられる

20%の割引は、割引前の運賃が安いほど金額としては小さくなります。どの運賃に割引を重ねるかで、最終的な支払額が変わります。

5.1 ANAはセール運賃も障がい者割引の対象で、プロモーションコードとも併用できる

ANAの新しい運賃では、期間限定で販売されるセール運賃も障がい者割引の対象です。プロモーションコードによる割引は、小児割引や障がい者割引と併用できます。

プロモーションコードはANAのウェブサイトでの新規予約・購入に限られ、空港のカウンターや予約センターでは使えません。すでに買った航空券にさかのぼって割引を適用することもできないので、予約の前に確かめておきます。

5.2 払い戻しや変更の条件は、もとの運賃のルールに従う

JALは、予約の変更や取り消しは、ベースになる各種運賃のルールに準じるとしています。割引率の大きさだけでなく、通院の日程が変わる可能性があるなら、変更できる運賃を選ぶかどうかも考えておきます。

6. 家族の移動費は、障がい者割引を使った額で1年分を見積もる

帰省や通院、家族の行事などで飛行機を使う回数が決まっている家庭では、移動費を1年単位で見積もっておくと、預金から出す額の見通しが立ちます。

6.1 年2回の帰省を往復で、割引後の額で積み立てる

本人と介護者の2人で、片道2万円の便を年2回往復する計算例では、割引なしの16万円が障がい者割引で12万8000円になります。年3万2000円の差です。

割引後の12万8000円を12か月で割ると、月1万円あまりです。この額を毎月旅費として分けておけば、年末年始や夏の帰省の時期に、生活費の口座から急に大きな額を出さずに済みます。

6.2 手帳の有効期限と更新の時期を、旅行の予定と同じ表に書いておく

精神障害者保健福祉手帳は2年ごとに更新があり、ANAは搭乗日に有効期間が残っていることを条件にしています。予約の時期と搭乗日が離れていると、その間に有効期限を迎えることがあります。

家族の旅行や帰省の予定と並べて、手帳の有効期限と更新の手続きの時期を書いておくと、割引の使い漏れを防げます。

7. まとめ

JALとANAの国内線の障がい者割引は、身体障害者手帳・戦傷病者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持つ本人と、同じ便に乗る介護者1人が対象で、各運賃から20%を割り引きます。ANAは2026年5月19日搭乗分から新しい運賃に切り替わり、セール運賃も対象になっています。

片道2万円の便なら、本人と介護者の2人で8000円安くなります。予約のときに障がい者割引を選び、手帳かマイレージ会員の登録で提示できるようにしておきましょう。

年末年始の帰省を考えているなら、割引の対象になる運賃と手帳の有効期限を、予約の前に一度確かめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

和田 直子