3. わが家と比べるなら平均と中央値どちら?実感に近いのは中央値720万円
金融資産保有額の数字を見るときは、平均と中央値のどちらを使うかで受け止め方が大きく変わります。
3.1 中央値720万円は何を表す?半分の世帯の金融資産はこれより少ない
中央値は、金額の小さい世帯から順に並べたときに真ん中にくる世帯の金額です。二人以上世帯では720万円で、半分の世帯の金融資産はこれより少ないことになります。
平均の1940万円は、3000万円以上の世帯が18.8%いることで引き上げられています。ほかの家庭と比べるなら、中央値のほうが実感に近い数字です。
3.2 退職後と子育て中では違う?年代別の数字もあわせて確認
二人以上世帯の数字には、20歳代から70歳代までの世帯が含まれています。退職金を受け取ったあとの世帯と、子育て中の世帯では、金融資産の額が違うのは自然なことです。
わが家と比べるときは、全体の数字だけで判断せず、調査の年代別の数字もあわせて見ておくと安心です。
4. 貯蓄の日にわが家の金融資産を書き出すには?調査と同じ範囲で数える2つの手順
ほかの家庭の数字と比べるには、わが家の金融資産も同じ範囲で数える必要があります。
4.1 手順1:日常の支払いにあてる預貯金は分けて数える
調査の金融資産保有額では、預貯金は運用または将来の備えにあてている分だけが入り、日常的な出し入れや引落しに備えている分は含まれません。
普通預金に生活費と貯蓄が混ざっている場合は、ひと月の生活費にあたる分を差し引いた金額を書き出すと、調査に近い形で比べられます。
4.2 手順2:同じ日付で残高をそろえ、家族で共有する
預貯金、株式や投資信託、生命保険などの残高は、同じ日付でそろえて書き出します。日付がばらばらだと、合計がいつの時点の金額なのかがあいまいになります。
書き出した一覧は家族で共有しておくと、どこに何があるかを把握でき、目標額について話し合うときの土台にもなります。
5. 目標との差1280万円を20年で埋めるには?月約5万3000円の計算例
目標残高を決めたら、いまの金融資産との差を、目標の時期までの年数で割ってみます。
たとえば、目標残高を中央値と同じ2000万円、いまの金融資産を中央値と同じ720万円とすると、差は1280万円です。これを20年で埋めるなら1年あたり64万円、月にすると約5万3000円になります(運用益や利息は含めない計算例)。
月の金額が大きすぎると感じたら、期間を延ばすか、目標額そのものを家族で見直します。毎年の貯蓄の日に同じ方法で書き出せば、1年でどれだけ近づいたかを確かめられます。
6. まとめにかえて|貯蓄の日は「わが家の金融資産」を同じ範囲で確かめる日に
家計の金融行動に関する世論調査2025年によると、二人以上世帯の金融資産保有額は平均1940万円・中央値720万円でした。金融資産目標残高は平均3926万円・中央値2000万円で、目標と実際の中央値には1280万円の開きがあります。
貯蓄の日をきっかけに、わが家の金融資産を調査と同じ範囲・同じ日付で書き出し、家族で目標額と毎月の積立額を話し合ってみてはいかがでしょうか。