3. 【最新の平均年収一覧表】年収400万円を超える人は53.0%
では、年収がいくらの人が、どれくらいいるのでしょうか。1年を通じて勤務した人の給与を、金額の区分ごとに分けた表から確かめます。
3.1 【給与階級別の人数と割合】
- 100万円以下:370万3000人(7.2%)
- 100万円超200万円以下:582万5000人(11.3%)
- 200万円超300万円以下:674万6000人(13.1%)
- 300万円超400万円以下:798万7000人(15.5%)
- 400万円超500万円以下:791万8000人(15.3%)
- 500万円超600万円以下:614万5000人(11.9%)
- 600万円超700万円以下:403万5000人(7.8%)
- 700万円超800万円以下:277万7000人(5.4%)
- 800万円超900万円以下:183万4000人(3.6%)
- 900万円超1000万円以下:126万6000人(2.5%)
- 1000万円超1500万円以下:242万2000人(4.7%)
- 1500万円超2000万円以下:61万人(1.2%)
- 2000万円超2500万円以下:16万7000人(0.3%)
- 2500万円超:19万6000人(0.4%)
いちばん人数が多いのは、年収300万円超400万円以下の区分で、798万7000人、全体の15.5%でした。次いで400万円超500万円以下が791万8000人で15.3%、200万円超300万円以下が674万6000人で13.1%です。100万円以下は370万3000人(7.2%)、100万円超200万円以下は582万5000人(11.3%)、500万円超600万円以下は614万5000人(11.9%)、2500万円超は19万6000人(0.4%)でした。
年収が400万円を超える人を合わせると2737万人で、全体の53.0%にあたります。1000万円を超える人は339万5000人で、全体の6.6%でした。
平均給与は487万円でしたが、人数がいちばん多いのは300万円超400万円以下の区分です。平均の金額と、多くの人が集まっている金額は、同じではないことが分かります。一部の高い年収の人がいると、平均は上に引っぱられやすいためです。
4. 【男女別の年収の分布】男性は400万円超500万円以下、女性は200万円超300万円以下が最も多い
年収の分かれ方を、男女別にも見てみましょう。
男性でいちばん多いのは、年収400万円超500万円以下の区分で486万7000人、男性全体の16.6%でした。次いで500万円超600万円以下が427万4000人で14.6%です。年収400万円を超える男性は2011万1000人で、男性全体の68.6%にあたります。
女性でいちばん多いのは、年収200万円超300万円以下の区分で417万人、女性全体の18.7%でした。次いで100万円超200万円以下が413万1000人で18.5%です。年収400万円を超える女性は726万1000人で、女性全体の32.6%にあたります。年収1000万円を超える人は、男性が299万9000人で10.2%、女性が39万8000人で1.8%です。
男女別の分かれ方には、正社員・正社員以外といった働き方の違いや、働く時間、年齢など、さまざまな理由が考えられるでしょう。
5. 【5年の推移】年収400万円を超える人の割合は47.0%から53.0%に
「最近は物価も上がっているけれど、年収はどう動いてきたのだろう」—そう感じる方もいるかもしれません。令和3年分から令和7年分までの5年間の、平均給与と年収400万円を超える人の割合を並べてみましょう。
5.1 【平均給与と年収400万円超の割合の推移】
平均給与は、令和3年分の445万7000円から、令和4年分457万6000円、令和5年分459万5000円、令和6年分477万5000円、令和7年分486万6000円と、毎年少しずつ増えてきました。ここでの金額は千円単位の表の数字で、冒頭の487万円は、同じ令和7年分の平均給与を万円単位に丸めた金額です。
年収400万円を超える人の割合も、令和3年分の47.0%から、48.8%、49.3%、52.0%と続き、令和7年分は53.0%でした。この5年間では、令和6年分に初めて半分を超えています。男女別では、男性が63.3%から68.6%に、女性が24.4%から32.6%になりました。この5年間で、年収400万円を超える人は2412万4000人から2737万人に増えています。
裏を返せば、年収400万円以下の人も、令和7年分でまだ半分近くいることになります。平均給与が増えていても、一人ひとりの年収の動き方は人によって違うので、ご自身の数年分の源泉徴収票を並べて、年収がどう動いてきたかを確かめてみるのもよいのではないでしょうか。
6. まとめにかえて
令和7年分の平均年収から読み取れることを、働き方と家計に分けて3つにまとめます。
6.1 1つめ:自分に近い区分の数字から、これからの収入を思い描く
令和7年分の平均年収は487万円でしたが、人数がいちばん多いのは300万円超400万円以下の区分でした。平均給与は5年続けて増えていますが、男女別や正社員・正社員以外でも金額は変わります。自分と近い働き方の数字を物差しにすると、これからの収入を考えるときの目安になります。
6.2 2つめ:源泉徴収票の金額を並べて、家計の見通しを立てる
この調査の給与は、給料・手当と賞与を合わせた、税金などを差し引く前の金額です。自分の年収と見比べるときは、源泉徴収票の「支払金額」の欄を見ると、同じ考え方の金額が分かります。毎年の金額を並べておくと、家計の見通しを立てるときの手がかりになるでしょう。
6.3 3つめ:収入を増やす道を、いくつか並べて選べるようにしておく
年収400万円を超える人の割合は53.0%でした。収入を増やす道は、今の会社で経験を重ねることのほか、働く時間や働き方を見直すことなど、人によってさまざまです。どれを選ぶかは一人ひとりが決めることですが、選べる道を知っておくことは、これからのキャリアを考える材料になります。
7. 編集部よりコメント
1つめは、ここでの平均が、年の初めから終わりまで同じ勤め先で給与を受け取った人だけをまとめた数字だということです。年の途中で働き始めた人などは入っていません。パートなど短い時間の働き方の人も、年の初めから終わりまで働いていれば入っています。
2つめは、平均は金額の高い人に引っぱられやすいということです。人数がどの金額帯に集まっているかは、分布の表とあわせて見るのがよさそうです。平均給与の金額と、人数のいちばん多い区分は違っていました。
数字は、自分の働き方や家計をふり返るきっかけの一つとして使ってみてください。毎年この時期は平均年収が気になりますが、キャリアについてじっくり考える機会ととらえ、キャリアプランやライフプラン、マネープランを考えてみましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
