日本銀行の「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等」によると、2026年9月15日時点の定期預金の平均金利は、預入金額300万円未満の1年もので年0.471%、10年もので年0.927%でした。
同じ1年ものでも、2024年4月は年0.026%でした。預入金額で区分した3つの平均を並べると、預ける額による差はほとんどなく、差がつくのは預ける期間のほうです。
この記事では、日本銀行の統計で、定期預金の金利を預入金額別・預入期間別に並べ、2024年4月からの動きと普通預金との差を確認します。
1. 日本銀行の統計でみる定期預金の平均金利は、2026年9月に1年もので年0.471%
まず、日本銀行が毎月まとめている定期預金の店頭表示金利の平均が、どのような数字かを確認します。
1.1 定期預金の店頭表示金利の平均は、毎月15日時点の単純平均
この統計は、毎月15日(休日の場合は翌営業日)に金融機関が店頭で表示している金利を単純平均したものです。調査の対象は、日本銀行の取引先のうち国内銀行(整理回収機構等を除く)、信用金庫、商工組合中央金庫です。
2026年9月分は9月15日時点の数字です。日本銀行が9月18日に決めた政策金利の引き上げ(年1.0%程度から1.25%程度へ、9月24日から適用)のあとの動きは、まだ含まれていません。
1.2 300万円未満の定期預金は、1か月の年0.422%から10年の年0.927%まで
預入金額300万円未満の定期預金の平均金利を、預入期間ごとに並べました(2026年9月15日時点)。
- 1か月:年0.422%
- 3か月:年0.426%
- 6か月:年0.440%
- 1年:年0.471%
- 2年:年0.539%
- 3年:年0.614%
- 4年:年0.641%
- 5年:年0.724%
- 7年:年0.811%
- 10年:年0.927%
預入期間が長いほど平均金利は高く、10年ものは1年ものより0.456ポイント高くなっています。
2. 定期預金の平均金利は、300万円未満・300万円以上1000万円未満・1000万円以上でほぼ同じ
日本銀行の統計は、定期預金の金利を預入金額で3つに分けています。同じ預入期間で3つの区分を比べると、差はわずかでした。
2.1 1年ものの定期預金は年0.471%・年0.471%・年0.472%
1年ものの平均金利は、300万円未満が年0.471%、300万円以上1000万円未満が年0.471%、1000万円以上が年0.472%でした。
10年ものも、300万円未満と300万円以上1000万円未満がともに年0.927%、1000万円以上が年0.932%で、差は0.005ポイントです。
2.2 3つの区分の差が最も大きいのは7年もので、0.019ポイント
10の預入期間のうち、区分による差が最も大きかったのは7年ものでした。300万円未満と300万円以上1000万円未満が年0.811%、1000万円以上が年0.830%で、差は0.019ポイントです。
4年ものと5年ものは3つの区分とも同じ金利(年0.641%、年0.724%)でした。
3. 定期預金の平均金利は2024年4月から上がり、1年ものは年0.026%から年0.471%に
預入金額300万円未満の定期預金と普通預金の平均金利を、2024年4月から2026年9月まで月ごとに並べました。
【2024年4月→2026年9月(預入金額300万円未満の定期預金と普通預金)】
- 定期預金1年:年0.026%→年0.471%
- 定期預金5年:年0.182%→年0.724%
- 定期預金10年:年0.277%→年0.927%
- 普通預金:年0.019%→年0.322%
3.1 約2年半の上げ幅は、1年もので0.445ポイント、10年もので0.650ポイント
2024年4月から2026年9月までに、1年ものは0.445ポイント、5年ものは0.542ポイント、10年ものは0.650ポイント上がりました。
1年前の2025年9月と比べても、1年ものは年0.256%から0.215ポイント、10年ものは年0.484%から0.443ポイント上がっています。
3.2 平均金利が大きく動いたのは、2024年9月・2025年3〜4月・2026年2〜3月・2026年8〜9月
グラフのとおり、定期預金の平均金利は毎月少しずつではなく、数か月おきにまとめて上がってきました。1年ものは2024年8月の年0.033%から9月に年0.116%、2026年7月の年0.382%から9月に年0.471%へ上がっています。
300万円を1年ものの定期預金に預けた場合の税引き前の利息は、2024年4月の平均金利なら780円、2026年9月の平均金利なら1万4130円になる計算です。
日本銀行の統計では、2026年9月15日時点の定期預金の平均金利は1年もので年0.471%、10年もので年0.927%で、預入金額300万円未満でも1000万円以上でも差はほとんどありませんでした。
自分が預けている定期預金の金利は、通帳や証書、銀行のアプリの明細で確かめられます。平均と並べるときは、預入期間をそろえて比べます。
ここからは、信託銀行で資産運用の相談を受けてきた立場から、普通預金との差の見方と、平均の数字を自分の銀行の金利と比べるときに確かめたいことを考えます。
まとまった額なら金利を上乗せしてもらえるはず、と考える方は少なくありません。統計を見ると、いまの店頭金利で差がつくのは金額より期間のほうです。預ける額を決めるより先に、そのお金をいつ使うかを決めておくと、選ぶ期間が絞れます。
