サブスクサービスの数百円の値上げには敏感なのに、振込のたびに発生する手数料は「仕方ないもの」として見過ごしていないでしょうか。
家賃の振込、習い事の月謝、自分名義の口座間移動など、毎月なんとなく発生する振込は、1回あたり220円〜440円程度の手数料がかかることも珍しくありません。
「月に数回だし」と思っていても、積み重なると年間で1万円を超える金額になっているケースもあります。
この記事では、振込手数料という見落としがちな固定費の正体と、ことら送金やネット銀行の無料枠を組み合わせて手数料を抑える具体的な方法について解説します。
1. 振込手数料は「払うのが当たり前」のものではない
まずは、振込方法によって手数料にどれくらいの差があるのかを確認していきます。
1.1 窓口・ATM・ネットバンキングで大きく異なる手数料
三菱UFJ銀行の場合、他行宛の振込手数料は、窓口が990円、ATM(現金)が880円となっています。
一方、キャッシュカードを使ったATMでは275円前後、インターネットバンキングでは110円〜220円程度まで下がります。
同じ「他行宛の振込」でも、方法を選ぶだけで数百円の差が生まれる点は、意外と知られていません。
振込方法別の手数料目安1/4
出所:三菱UFJ銀行「振込手数料」をもとにLIMO編集部作成(2026年9月時点、金融機関・条件により異なる)
1.2 「月数回だし」が積み重なると年1万円超に
例えば、家賃の振込が月1回、習い事の月謝の振込が月1回、自分名義の口座間移動が月2回あるとします。
1回あたりの手数料を275円・275円・220円(2回分)と仮定すると、月の合計は990円、年間では1万1880円になる計算です。
数百円のサブスクは見直しの対象にするのに、こうした振込手数料は「毎月のことだから」と見過ごされがちな隠れた固定費だといえます。
「月数回だし…」の積み重ねで年間いくらになるか2/4
出所:LIMO編集部によるモデルケース試算(手数料は一例。実際の金額は利用する金融機関・振込方法により異なります)
2. 10万円以下なら手数料無料で即時送金できる「ことら送金」
振込手数料を抑える方法の一つとして知っておきたいのが、「ことら送金」という少額送金の仕組みです。
2.1 1回10万円以下、何度でも手数料無料
ことら送金は、1回あたり10万円以下の送金であれば、手続き完了後に即時入金され、手数料は何度でも無料という特徴があります。
口座番号を指定する方法のほか、受取人があらかじめ登録していれば、電話番号やメールアドレスだけで送金できる場合もあります。
利用するには、送金する側・受け取る側の双方が対応する銀行アプリを使っている必要があるため、家賃の振込先や習い事の教室が対応しているかどうかは事前に確認が必要です。
「ことら送金」の仕組み3/4
出所:三菱UFJ銀行「ことら送金」、ゆうちょ銀行「ことら送金」をもとにLIMO編集部作成