子どもにスマートフォン(スマホ)を持たせるタイミングは、親としての課題の1つだと思っています。筆者は子どものスマホデビューをできるだけ遅らせたかったので、ある作戦にでました。

スマホを持ったときどのくらいお金がかかるのかを子どもに見せたのです。そうすることで、子どもたちの中で何が起きたのか、この記事で紹介していきます。

遅かったスマホデビュー

筆者には、高校生の息子と中学生の娘がいます。現在は、2人ともスマホを持っていますが、彼らのスマホデビューの時期を知人に話すと「え?ちょっと遅くない?」と言われます。というのも、息子は高校生になってから、娘は中学校2年の終わりに初めて自分の電話番号があるスマホを持ちました。

じつは、その前から筆者が使っていた古いスマホは使っていました。Wi-Fiにつないで動画を見たり、ネット検索をしたり。電話としてのスマホではなく、小さいパソコンという感覚だったと思います。でも、それぞれが電話番号を持っていなかったので、利用できるサービスも制限されていました。

たとえばLINE。じつは親としてはLINEを制限したかったというのが正直なところで、そのためにWi-Fiにはつながるけれど、電話はできないようにしていたのです。(※電話番号がなくてもFacebookアカウントがあればLINEは使えるようですが、子どもたちにそこまでの知識はありませんでした)

スマホを持たせなかった理由

子どもにスマホ(電話番号)を持たせなかった理由は、先ほど書いたようにLINEを制限したかったからです。息子が中学生だった頃から、LINEのトラブルがニュースになることもあり、それに巻き込まれるのは避けたいと思っていたのです。

中学校でも情報教育として特別な授業を通してスマホを使うときのルールなどを教えていたのですが、実際それが守られるかというと難しい面もあります。陰湿ないじめに発展する可能性もあると思うと、スマホを持たせる気になれなかったのです。

これは娘に関しても同じです。とくに女の子は男の子よりも「既読無視」に敏感ですし、グループを作って1人を攻撃することもあります。実際、筆者の知っている子も、グループ内で攻撃を受けたと思ったら次の瞬間には無視が始まってしまったということもありました。

大人から見れば「気にしなくても大丈夫」となるのですが、多感な中学生にはそれはできません。息子にせよ娘にせよ、筆者は無用なトラブルから子どもを守りたいと思っていました。そのために一番シンプルな方法は何か?と考えたときに、LINEができないようにしておく、つまり電話番号を持たせないことだったというわけです。

LINE問題だけでは子どもを納得させられない