平成から令和という新しい時代に入ったばかりなのですが、「振り込め詐欺」の被害は年々増加していることがわかっています。その手口も巧妙になり次からつぎへと変えてきているので、見破ることが難しくなっているようです。その中でも凶悪化した振り込め詐欺の一つに「アポ電」があります。

今回は、あなたのご両親にも忍び寄るかもしれない凶悪な「アポ電被害」を未然に防ぐための対策についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

振り込め詐欺が凶悪化した「アポ電」とは?

まずは振り込め詐欺が凶悪化した「アポ電」が、どのような犯罪なのかについて見ていきましょう。

アポ電とはどんな犯罪なのか?

アポ電とは、「アポイント=面会などの約束を取ること」と「電話」をくっつけて略した言葉です。どのような犯罪かというと、強盗に押し入ることを前提に「その家に現金がいくらあるか?」を確認するために事前に電話をかけてきます。

この電話によって資産状況や家族構成などを聞き出し、詐欺が実行できるかどうかを判断し、実行可能と判断したら複数人で強盗に押し入り現金を奪います。殺人事件に発展したケースもあり「アポ電」は、凶悪な犯罪で非常に恐ろしいです。

2019年に発生したアポ電被害

2019年に発生したアポ電被害を振り返ります。

【2019年1月11日に発生】

渋谷区の住宅に住む高齢の夫婦が3人組の男に押入られ手足を縛られてから、現金2,000万円を奪われ逃走されるという強盗事件が発生した。

【2019年2月1日に発生】

1月に発生した事件の翌月には、渋谷区の住宅で強盗に押入られて、高齢者夫婦が手足を縛られてから、現金400万円を奪われ逃走されるという強盗事件が発生した。

【2月の28日に発生】

江東区のマンションで強盗に押入られた80歳の女性が手足を縛られた状態で発見されたが、すでに殺害されていた。

この3つの事件は、ともに被害者宅へ事前に電話をかけて資産状況などを尋ねる「アポ電」があったことがわかっている。2019年9月に、1月に発生した強盗事件の容疑で4容疑者が逮捕されている。

「アポ電被害」を未然に防ぐための対策