1人目の産後、家事育児に奮闘して疲れ、ハッと気付いたのは「家庭がやすらぎの場でなくなっている」ことでした。

会社や学校と違い、本来家庭は「やすらぎの場」であるはず。それは妻であり、母である女性にとっても同じです。それなのに女性は「家庭=職場」になり、働きっぱなし、気を張り詰めっぱなしということに…。

しかし特に6歳未満の子をもつ母ほど、家事育児の負担が大きい一方で、自由がありません。家庭がやすらぎの場でなくなってしまえば、心身ともに悪影響を及ぼしますし、家族にとっても良くありません。

家事のためにイライラするのでは本末転倒だとも思い、「できる・できないの境界線」を考え始めた筆者。現在子どもは3人、フリーランスで働きながらワンオペ育児をする筆者の家事育児をご紹介します。

「自分しかできない家事育児」をピックアップ

まず、「自分しかできない家事育児」をピックアップします。これは「各家庭の職業、生活リズム、個々人の性格や生活習慣など」によって異なるでしょう。夫が会社員、妻がフリーランスのわが家では、筆者にしかできない家事育児は次の通りでした。

・授乳
・朝の家事育児(朝ごはんの支度や給食の代替食作り、子どもの用意から送り迎え)
・夕食作り
・子どもの宿題をみる
・寝かしつけ

ポイントは、「子どもの心を満たす育児=ママ担当」。子どもは未就園児~小学生なので、「ママがいい」と言うことが多いのです。

「誰がやっても良い家事」は家族全員担当 or やらない

筆者がしなくてもいい家事には、以下のものがあります。

・子どものおむつ替えや着替え、ハミガキ
・洗濯物を干す、畳む
・配膳や食器の片づけ
・食器洗い
・部屋の片づけや掃除機
・お風呂掃除
・園や学校の用意
・トイレ掃除

これらは、夫や子ども担当でも良いはず。ですが、まだまだ試行錯誤中。やってくれるものもあれば、疲れてできない日もあり、年齢的にできないものもあります。そのため、筆者がやってしまうものも少なくありません。

ここで大切なのが「できる・できないの境界線」をキッパリひくこと。

やってしまうと、家族は「任せておけばいいや」と思ってしまうので、結局女性にとって安らげない家庭になってしまいます。休日は「あえてやらない」ことで、家族が動くのを待つことも。そもそも「やらない家事(洗濯物は畳まずかごに入れるなど)」も増やしています。

子どもたちができることも増えてくるので、時間がかかっても家族みんなが家事をするよう促します。ここが辛抱のしどころですが、それぞれがやるようになると楽になります。

「揉める家事」「苦手な家事」は機械担当でストレス減