「世間的には、実家の手伝いで戻っている…みたいなことにしていますが…。まあ、いわゆる『卒婚』というスタイルですね。」語るのは、Yさん(60代)。「夫婦仲がもともとあまりよくなくて、ずっと定年離婚をしようと思っていたのですが、そんなときに母の具合が悪くなって。何度か、数週間泊まり込みで帰っているうちに、ふと、別れなくても、こうやって、ただ離れて暮らすっているのもありなんじゃないかと思ったんです。」
最近では、離婚はせず配偶者にできるだけ干渉しない「卒婚」を選ぶ夫婦も増えています。こうすることで、夫婦が各々のライフスタイルを満喫できるメリットが得られるという考え方も。
先ほどの調査では、卒婚を「良い」「どちらかと言えば良い」と回答した60代前半の割合は、男性61.4%、女性78.7%と高い数字になっています。定年を機に離婚を考えている人は、「卒婚」も視野に入れながら夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
お互いにとってちょうどいい距離感を保てるなら、卒婚をするのも1つの選択肢です。「性格が合わないから離婚しかない」と捉えるのではなく、それぞれの夫婦にあった過ごし方を探してみましょう。いま一度、理想の老後生活を確認しあっておくのも大切ですよ。
LIMO編集部