公務員の給与は一律だと思われがちですが、どの俸給表が適用されるかで水準が大きく変わります。

人事院は2026年9月4日、令和8年国家公務員給与等実態調査の結果を公表しました。俸給表別の職員数と平均給与月額が確かめられます。

1. 国家公務員の給与、適用される俸給表で3倍以上の差が

1.1 最も高いのは指定職俸給表の112万5422円

最も高かったのは指定職俸給表で、平均給与月額は112万5422円でした。事務次官や局長など、行政の上位にあたる職に適用される俸給表です。対象は977人にとどまります。

次いで医療職俸給表(一)が87万5594円でした。こちらは医師に適用されるもので590人です。

1.2 最も低いのは行政職俸給表(二)の34万8191円

最も低かったのは行政職俸給表(二)の34万8191円でした。技能労務の職に適用されるもので1590人です。

指定職俸給表との差は77万7231円で、倍率にすると3.23倍になります。

全20の俸給表を合わせた24万8729人の平均給与月額は43万9356円でした。

指定職俸給表の112万5422円から行政職俸給表(二)の34万8191円まで開きがあります1/2

令和8年国家公務員給与等実態調査による20の俸給表別の職員数と平均給与月額

出所:人事院「令和8年国家公務員給与等実態調査」を参考にLIMO編集部作成

2. 20の俸給表別の平均給与月額

高い順に並べます。カッコ内は職員数です。

  • 指定職俸給表:112万5422円(977人)
  • 医療職俸給表(一):87万5594円(590人)
  • 特定任期付職員俸給表:67万6015円(490人)
  • 専門スタッフ職俸給表:64万6154円(164人)
  • 研究職俸給表:58万5809円(1137人)
  • 第一号任期付研究員俸給表:52万7809円(17人)
  • 教育職俸給表(一):50万8361円(99人)
  • 海事職俸給表(一):48万6742円(205人)
  • 教育職俸給表(二):47万9364円(57人)
  • 専門行政職俸給表:47万6463円(7697人)
  • 税務職俸給表:45万5522円(4万8398人)
  • 公安職俸給表(二):43万9144円(2万2812人)
  • 第二号任期付研究員俸給表:43万5311円(23人)
  • 行政職俸給表(一):42万8451円(13万9564人)
  • 公安職俸給表(一):41万5450円(2万2043人)
  • 福祉職俸給表:41万945円(244人)
  • 海事職俸給表(二):40万5495円(357人)
  • 医療職俸給表(三):39万461円(1757人)
  • 医療職俸給表(二):38万2816円(508人)
  • 行政職俸給表(二):34万8191円(1590人)

3. 平均給与月額には何が含まれるか

比べる前に、何を足した額なのかを押さえておきます。

3.1 俸給に諸手当を加えたもの

平均給与月額は、俸給と諸手当の合計です。地域手当、俸給の特別調整額、本府省業務調整手当、扶養手当、住居手当などが含まれます。

残業代にあたる超過勤務手当と、6月と12月に支給される期末手当・勤勉手当は入っていません。

3.2 俸給だけで見ると順番が少し変わる

手当を除いた俸給だけで見ると、指定職俸給表が90万6596円、医療職俸給表(一)が53万9841円、専門スタッフ職俸給表が52万6602円です。

医療職俸給表(一)は平均給与月額が87万5594円ですので、俸給との差が33万5753円あります。手当の占める割合が大きい俸給表だということになります。