決算が赤字だった会社の株価が黒字の会社より高く値付けされることは珍しくない。市場が見るのは過ぎた期ではなく、これから先の利益だからだ。化粧品を主力とする資生堂(4911)は2025年12月期に営業赤字を計上したが、2026年12月期上期の営業利益は419億円まで戻した。それでも株価は直近1カ月で水準を切り下げている。この二つはどう繋がるのか。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
この記事のポイント
- 2026年12月期上期の営業利益は419億円で前年同期比+131.8%。通期予想590億円に対する進捗率は71%に達する
- 株価は直近1カ月で水準を切り下げたが、9月11日終値3,404円は前日から反発。同日のPERは32.38倍、PBRは2.14倍
- 前期の営業赤字を生んだのは粗利の劣化ではない。売上総利益率は4期で切り上がり、削られていたのは販管費と減損の側だった